• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

ダフ屋は減れども、チケット闇取引は消えず

「チケットキャンプ」閉鎖の波紋

2018年7月12日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

営業停止に追い込まれたチケット転売サイト最大手の「チケットキャンプ」。5月末には事業を終了する

 複数の業界関係者によると、こうした不可解なツイッターでの取引は以前からあったが、増えてきたのは昨年12月に「チケットキャンプ」が営業を事実上、終了してからだ。チケットキャンプは、ネット企業ミクシィ傘下のフンザ(東京・渋谷)が運営していた、チケット転売仲介サイト最大手のことだ。

 2017年12月、警察から捜査を受けたことに加えて、不正転売が社会問題化したことで、事実上営業を終了。それに伴い、チケットキャンプを利用していた一部のユーザーが、ツイッター上に取引の場を移したとみられている。

「ネットダフ屋」が横行

 チケットを高額で転売する行為自体は、今に始まったことではない。「ダフ屋」という言葉が一般化しているように、イベント会場周辺などでの業者によるチケットの転売行為は古くからある。

 ダフ屋行為は、「公共の場」における迷惑行為に当たるとして、都道府県の条例で禁じられている。だが、ネット空間は「公共の場」と解釈されておらず、ネット上でのダフ屋行為は野放しになってきた。

 こうした業者は「ネットダフ屋」「転売屋」と呼ばれ、アーティストやチケット販売会社を悩ませてきた。

 「私のチケットが高額で転売され、会場の最前列真ん中が空席だったことが何度もあった」

人気アーティストがそろって法規制を訴えた(写真=都築 雅人)

 4月16日、人気歌手のMay J.は宇崎竜童、夏木マリ、Zeebraと共に、超党派の「ライブ・エンタテインメント議員連盟」に所属する石破茂氏ら国会議員に高額転売の法規制の必要性を訴えた。議連は20年の東京五輪に間に合わせるべく、今国会で法案を提出する方針を打ち出している。本人以外が利用できないチケットを高額で転売する業者を規制する内容だ。

 ネットダフ屋は、技術の進展を背景に、その存在感を増してきた。「ボット」と呼ばれる高速で自動発注するソフトを使い、通常なら入手困難なチケットでも発売された瞬間に大量に購入し、転売サイトで販売してきた。

 チケットキャンプは、その転売サイトの急先鋒だった。同社が設置した第三者委員会は、チケットを大量入手していた業者をチケットキャンプが優遇していた事実を明らかにしている。転売業者が利益を上げる一方、ファンは転売サイトで高額を払わなければライブに行けないという状況を、助長していた可能性がある。

 デジタル武装したダフ屋と、そうした業者を優遇したチケットキャンプを両輪に、チケットを大量に買い占めて高額で転売する行為が横行した。その結果、時には数千円の席が数十万円にまで跳ね上がることもあった。

 コンサートプロモーターズ協会(ACPC)の石川篤総務委員(ディスクガレージ常務)は、「15年からチケットキャンプがテレビCMを大々的に打ち始めたことで、大企業がここまでやるのかと業界関係者の危機感が一気に増した」と明かす。

 チケット転売サイトは、急遽公演に行けなくなったファンの受け皿となっていることから、業界も黙認している状態だった。だが、チケットキャンプの攻勢もあり、大量の高額転売による弊害が目に余るようになっていた。業界団体や主催者はチケットキャンプに転売を規制するよう申し入れを繰り返したものの、話し合いは進展しなかった。

コメント16件コメント/レビュー

(2018/07/17 09:18)
>運営側が売値同然で買い戻さないことが最大の原因と思う。

これは人の建前しか見えていない考えだと思う。

転売すれば儲かると予想できる場合、最初から転売する気が無くても
高く売れるところに持ち込む方が確率が高いのではないか?
リスク低く高く売れるほうに売るだけのこと

ハナから転売する気の人間には運営に売り戻しするのは有り得ない。

この点を考え、且つ

>先頭席と最後席が同額と言われては、前が当たるように抽選時に複数応募する者が多々存在するのは運営側にも責任がある。

これを言うなら、抽選がある限り、複数応募も無くならず、それを解消するには
運営側が買い戻し含めてオークション形式で金を出せば確実とするしかないな。

確かに現状に問題があるが、結局の所金を出す者が強く、
一般人には抽選で無いのでチャンスも無くなる
※抽選枠を残すにしても、良い席はオークション枠でしょうな
という未来でも良いのだろうか?

まあ、運営側により多く報酬が渡り、転バイヤーへ渡る分が無いのは素晴らしいでしょう。

ところでこのシステムの場合、不人気の場合は値下がりするの・・か?(2018/07/17 14:08)

オススメ情報

「Special Report」のバックナンバー

一覧

「ダフ屋は減れども、チケット闇取引は消えず」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

(2018/07/17 09:18)
>運営側が売値同然で買い戻さないことが最大の原因と思う。

これは人の建前しか見えていない考えだと思う。

転売すれば儲かると予想できる場合、最初から転売する気が無くても
高く売れるところに持ち込む方が確率が高いのではないか?
リスク低く高く売れるほうに売るだけのこと

ハナから転売する気の人間には運営に売り戻しするのは有り得ない。

この点を考え、且つ

>先頭席と最後席が同額と言われては、前が当たるように抽選時に複数応募する者が多々存在するのは運営側にも責任がある。

これを言うなら、抽選がある限り、複数応募も無くならず、それを解消するには
運営側が買い戻し含めてオークション形式で金を出せば確実とするしかないな。

確かに現状に問題があるが、結局の所金を出す者が強く、
一般人には抽選で無いのでチャンスも無くなる
※抽選枠を残すにしても、良い席はオークション枠でしょうな
という未来でも良いのだろうか?

まあ、運営側により多く報酬が渡り、転バイヤーへ渡る分が無いのは素晴らしいでしょう。

ところでこのシステムの場合、不人気の場合は値下がりするの・・か?(2018/07/17 14:08)

各コメントを何度か見て思ったこと。やはり、運営側が売値同然で買い戻さないことが最大の原因と思う。

人気アーティストなら抽選販売になるのはやむなしとは思うが、経験上、小さなホールで演奏者に手が届きそうな先頭席と最後席が同額と言われては、前が当たるように抽選時に複数応募する者が多々存在するのは運営側にも責任がある。
抽選販売でも親の葬儀で行けなくなれば、キャンセル待ち者に譲るぐらいは容易であって良いはずだが、現行システムはそれすら認めないか、転売をも(実体上で)認めるか、両極端すぎる。

開場~開演間の時間が短いのも、運営側の手間を惜しんでいるだけのことで、逐一身分証明書と照合する時間を含めて早く開場すれば良いだけのことだ。ほとんどのコンサート会場で、夜しか演奏が無いのに早く開場させないのは、終日料金を払っている以上、無駄な時間である。(2018/07/17 09:18)

転売や急に行けなくなった等とは別の問題ですが。
チケット入手の困難さが予想される場合、「取れなかった仲間の誰かのために」と、特にあてもないのに余分に購入。結局需要が無くて余ったチケットとか。
もしくは抽選販売の場合、仲間数人で行くため全員が全員分をエントリー。全員当選すれば人数の二乗枚数を確保。一番良席を手元に残し、残りを転売するケースとか。
いずれもSNSなどでの定価取引が多いが、見方を変えれば「仲間内で買い占めて融通し合い」、入手できない人と余らせている人を作ってしまっている結果に。
これも褒められたことではないと思います。

航空券を例に出されている方がおられますが、私も同じ考えです。
GWや夏休みなど、航空券や新幹線指定席券が買い占められて、社会問題になるほど高額転売されているのでしょうか?
・買った人しか使えない。
・都合が悪くなったらキャンセルできる。
・販売元が、キャンセル待ちの人に販売する。
これが自然だと思います。
一部実施している大手エージェンシーもありますし、既存システムの利用や、普及を図ることでコストも下げられるのでは。
「興行界」の近代化のためにも、文化庁あたりがもうちょっと積極的に関与して良いと思うのですが。(2018/07/13 09:38)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

大切なのは、リーダーが「下から目線」を持つことです。

四方 修 元マイカル社長