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自動運転でよみがえったブラックベリー

カナダのソフトウエア開発会社、真の強みに回帰

2018年7月19日(木)

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キーボード付き携帯電話で一世を風靡したブラックベリーがその姿を一変させている。持ち前の堅牢なセキュリティーや暗号化技術を武器に、次世代自動車向けで不可欠な存在に。スマートフォンでの競争には敗れたが、真の強みに回帰したことで息を吹き返した。

(日経ビジネス2018年5月14日号より転載)

携帯電話で高いシェアを誇ったが、今ではセキュリティーに強みを持つソフトウエア企業に転換している。写真右はブラックベリーQNXのプロダクトマネジャー、グラント・カービル氏(写真=左:ロイター/アフロ、右:Tobin Grimshaw)

 カナダの首都、オタワの郊外にある低層階のオフィスビル。駐車場に隣接した一室には、レーザー光を照射するライダーと呼ばれる装置やセンサーを搭載した自動車が並んでいた。机の上にはデータ解析用のパソコンの他に切削工具や万力。様々な機器をクルマに取り付けて実験するためだろう。

 部屋の中を見れば、自動運転車の開発を進める自動車メーカーや部品メーカー、あるいは大学の研究室のように映るが、この部屋の主はいずれでもない。かつてビジネスパーソンの間で一世を風靡したカナダの携帯電話メーカー、ブラックベリー(旧社名はRIM)のR&D(研究開発)拠点である。

 「個人的に雪は嫌いだが、雪の日や雪解けのグチャグチャした日ほど喜んでクルマを走らせている」。同社で自動運転車の開発を手掛けるブラックベリーQNXのグラント・カービル・プロダクトマネジャーは言う。ライダーやカメラ、高精度のGPSユニットなどを装備した「リンカーンMKZ」は毎日のようにオタワ市内を走行している。

わずか数年でシェアはほぼゼロに
●スマートフォンの世界シェア
出所:comScore
注:主なスマートフォン・プラットフォームのシェア。対象は13歳以上のスマホ所有者。過去3カ月平均

 なぜブラックベリーが自動運転車の開発を進めているのか。それは同社が取り組む自動運転向けセキュリティープラットフォームの開発のためだ。実は、今のブラックベリーはスマートフォン製造というハードではなく、自動車向けの基本ソフト(OS)を提供するソフトウエア企業に変貌しつつある。

売上高は激減したが黒字に転換
●業績推移

 携帯電話端末が主力だった2011年2月期に200億ドル(約2兆1800億円)だった売上高はアップルの「iPhone」などスマートフォンの台頭で急減、14年2月期には58億ドル(約6300億円)の大幅赤字に転落した。その後、ソフトウエア開発に業態を転換したことで売上高は9億ドル(約980億円、18年2月期)と大きく縮小したが、黒字化を達成している。

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「自動運転でよみがえったブラックベリー」の著者

篠原 匡

篠原 匡(しのはら・ただし)

ニューヨーク支局長

日経ビジネス記者、日経ビジネスクロスメディア編集長を経て2015年1月からニューヨーク支局長。建設・不動産、地域モノ、人物ルポなどが得意分野。趣味は家庭菜園と競艇、出張。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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保岡 興治 元法相、自民党憲法改正推進本部特別顧問