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【7】「花嫁女子」と「嫁女子」

人生で一番輝く「花嫁」になった後は、「嫁」を我慢する女たち

  • 深澤 真紀

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2009年1月30日(金)

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 不景気のために結婚に生活の安定を求める女性が増え、見合い結婚や職場結婚が減って旧来型の結婚システムが崩れたために、「婚活」がブームになっています。

 ここで「結婚」を望む女性の多くが、「嫁」になることではなく「花嫁」になることを望んでいる、という点に注目したいと思います。

 「いや、私はあの人やあの家の嫁になりたい」と言う人も中にはいるでしょうが、ほとんどの女性にとって結婚とは「花嫁になること」です。「女が人生で一番輝くのは花嫁になる日だ」と言う人も男女問わずまだまだ多いものです(一方で、「結婚はゴールではなくスタートである」という言い方もあるのですが)。

 「花嫁」とは、「結婚したばかりの女性。また、結婚式でこれから嫁となる女性。新婦。」(『大辞林』)です。 そして「嫁」とは、「女が他家にとつぐ」(『大辞林』)ことです。つまり、その後の結婚生活で、女性が夫や夫の家族から求められる役割を表した呼び名です。「花嫁」は結婚式というイベントに関する呼び方なのですが、「嫁」は相手や相手の家があっての呼び方だということです。

「結婚式」というイベントに夢中な「花嫁女子」

 花嫁になる日である「結婚式」に憧れを抱いてしまう女性は多いのです。例えば神田うのは既に5回も結婚式を挙げていますし(彼女はウエディングドレスなどのビジネスをやっていることもあり、それも兼ねてまだまだ式を挙げそうな気配です)。

 現在は、「地味婚」などの流れもありますが、それでもまだまだ女性の中で結婚式は大事なイベントです。

 結婚によって、花嫁になることを夢見るのが、「花嫁女子」です。 「花嫁女子」は結婚式だけではなく、クリスマスや誕生日などいろいろなイベントが大好きですし、そこでは自分が主役でいたい、輝きたいと思っています。

 とはいえ、結婚式もクリスマスも誕生日祝いも、戦後に輸入された欧米文化で、高度経済成長期やバブルによって日本に広まった歴史の浅い習慣です。例えば日本では「数え年」といって、元日にすべての人が1つ年を取るという数え方をしていたので、元日は祝ったものの、一人ひとりの「誕生日」を祝うことはありませんでした。

 婚約指輪も結婚指輪も挙式も披露宴も、日本では戦後に広まった結婚のシステムです。かつて結婚式は「祝言」と言われ、ドラマなどでも見たことがあると思いますが、花婿宅の大きな座敷で身内を呼んで行われる「嫁取り」の行事で、花嫁が主役ではありませんでした(逆に「婿取り」行事だったケースももちろんありましたが)。

自分好みの結婚式ができれば「嫁」の苦行も我慢できる?

 そもそも恋愛結婚自体が、戦後になって増えた結婚のスタイルです。見合い結婚の件数を恋愛結婚が上回ってから、40年しかたっていません。

 そんな現在の日本の結婚式は、キリスト教式が60%以上です(ちなみに日本のキリスト教徒は人口の1~2%に過ぎません)。

 戦後文化や欧米文化が悪いわけではありませんし、結婚式もクリスマスも、敗戦後の貧しかった日本人にとって「憧れ」だったことは間違いありません。しかし花嫁になることは、あくまで趣味として楽しんだ方がいいでしょう。花婿の意向があるのにそれを差し置いて、「結婚式では私が主役だから!」と自分の意向だけを優先する結婚式は自分勝手かもしれません。

 また多くの女性は、結婚式を自分好みにしたいだけでなく、結婚を機に仕事を辞めたり、学校に通ったり、習い事を始めたり、新居を自分の好きなインテリアに一新したり、それまでの自分の生活をすべてリセットできると思いがちです。

コメント17件コメント/レビュー

この連載コラムを読み返しているのですが、この「花嫁女子と嫁女子」だけはいつもの冷静で客観的なスタンスを離れて、防御的に書かれていますね・・・。お気づきのこととは思いますが。これからも面白く拝読させてもらいます。どうぞよろしく!(2009/04/24)

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いただいたコメント

この連載コラムを読み返しているのですが、この「花嫁女子と嫁女子」だけはいつもの冷静で客観的なスタンスを離れて、防御的に書かれていますね・・・。お気づきのこととは思いますが。これからも面白く拝読させてもらいます。どうぞよろしく!(2009/04/24)

これから、結婚もしくは同居を考えている方には、嫁や婿になりたくないという本音は良いとして、結婚もしくは、男女の同居というものが、お互いの関係を尊重し、生活を一にするということである以上、お互いの両親というものを切り離して考えることは、出来れば避けていただきたいと考える。社会から切り離された個人も、家族から切り離された個人も、同様に成立しがたいものなのではないかと考えます。子供を育て、命を繋いでゆくという観点からも、制度に拠らず、家族の関係を見直すべきかと。(2009/02/02)

事実婚当事者ですが(うちは住民票も別です)、著者とは考え方が少々違います。■まず、世間で流通している単語としては「戸籍婚」はあまり聴きませんし(当方は今回初めて目にしました、この問題にかかわって20年くらいになりますが)、よく使われるのは「法律婚」とその対語「事実婚」でしょう。法律婚をしている「通称使用」の人々とこの事実婚の人々が「別姓夫婦」もとい「夫婦別姓(の当事者)」として呼称されます。■これを読んで、全ての事実婚者が法律婚者に対して「花嫁女子」「嫁女子」と見下していると思われると嫌ですね。自分は、自分たちのことをあれこれ下世話に言われたくありませんが、他のカップルまでこうせよ、とは思いません。法律婚の人々の中にも制度の問題性を指摘する人は大勢おられますし、そもそも幸せはカップルの数あるものでしょう。法律婚をしていて「嫁女子」になっていない女性、大勢おられますよ。(2009/02/01)

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