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「僕、作る人」。オトコの家庭料理が社会を変える!

料理を通して分かる、「会社だけがすべてじゃない」

  • 金丸 裕子

バックナンバー

[1/3ページ]

2009年5月21日(木)

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 これまでは女性がやってきた多くのことを、男性がやってもいいのではないか。男たちの新しい働き方を模索するこのコラムでは、育児、料理などの家事をこなす男性たちをリポートしていく。「パパ料理研究家」の滝村雅晴さんに、家庭のための料理について伺った。

 滝村雅晴さんは、クリエイター養成スクールを運営するデジタルハリウッドを3月末で退職し、「パパ料理研究家」として独立した。4月に新会社ビストロパパを起業したばかりである。

 日本で唯一の、本格的な「パパ料理研究家」という滝村さん。「パパ料理」とは初めて聞く言葉だが、「男の料理」とどう違うのだろうか。

 「『男の料理』は、自分の好きなものを好きな時に作る『男の趣味料理』。それに比べると『パパ料理』は、家族が食べたいものを、家族のために作る『男の家庭料理』のことです」と滝村さんは言う。

 「僕も最初のうちは『男の趣味料理』を作っていました。でも、失敗を繰り返して、今は家族のために料理を作ることの喜びと幸せを実感しています。そのことを伝えたくて、起業する決心をしたのです」と滝村さん。実際には、父子を対象に料理講習会やセミナーの開催、本の出版などを通して「パパ料理」を紹介していくのだという。

キッチンに立つ滝村さん(写真:大槻 純一、以下同)

 滝村さんはいつ、何がきっかけで「パパ料理」に目覚めたのだろうか。「6年前の長女の誕生で、スイッチが切り替わりました。子供ができるまでは、終電まで仕事をする会社人間。同じ会社で働く妻も忙しく、2人とも食べることが好きだったので外食を楽しんでいました。でも、子供ができたらそうはいかない。子育てに追われる妻においしいものを食べさせてあげたい…。そんな思いから、週末にはキッチンに立つようになりました。そして、料理と健康管理に興味がわいてきたのです」。

 もともと料理好きだったこともあり、毎週末に友人を自宅に招き、妻と友人を相手に「ビストロパパ」をオープンしていた。ところが、翌朝になると妻の機嫌が悪い。

 その原因は、滝村さんにあった。高価な材料を買い、レシピに書いてあるスパイスがなければ料理はできないと、食材店を3軒もはしごする状態。

 前菜からデザートまでのフルコースを作り終わると夜中になり、そのまま力尽きて後片づけもしないで寝入ってしまう。――つまり「シェフ」としての主役は自分で、皿洗いやゴミ捨てなどの面倒な仕事は妻に任せるという、自己満足の「男の趣味料理」に滝村さんも走っていたのだ。

 「好きな1割の仕事のために、9割の嫌な仕事を率先してやることが大切――会社で僕は新人にそう教えていました。その本人が、料理に関しては好きな1割だけをやり、9割を妻にやらせていたんです」と滝村さんは言う。

 「残った材料で料理を作ったり、調理をしながらフライパンを洗うという、毎日料理を作る女性なら当たり前にやっていることが、僕もできるようになるまで5年かかりました。僕はスーパー・パパではないんです。最初から家族を喜ばせるような『パパ料理』ができていたわけではないことを正直に伝えておきたいんです。失敗を繰り返し、妻に見守られながら、少しずつ気づいて成長をしてきたのです」

コメント2件コメント/レビュー

とってもいいお話でした。ようやく昨今になって日本も共働きが市民権を得て出産休暇とかも認知され始めましたよね。でも、恐らくとっとと会社から出る環境は変にコンサバで残業することに意義ありって感じている日本風土からはまだまだ難しいと思います。ブラボー。私はアメリカにおりますが、5時さっさは普通です。6時を過ぎるとどうしたの?7時になったら相当、この人は問題があるのでは?となってしまいます。一日8時間の就業時間でこなせないのはタバコやお昼、会議の仕方、何かに問題があるのでは?また残業代を払う会社にも問題を感じますがいかがでしょう?仕事はいくらでも他人にとって変われます。この方のように自分の時間を注視できる生き方を見直してはいかがですか?(2009/05/28)

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とってもいいお話でした。ようやく昨今になって日本も共働きが市民権を得て出産休暇とかも認知され始めましたよね。でも、恐らくとっとと会社から出る環境は変にコンサバで残業することに意義ありって感じている日本風土からはまだまだ難しいと思います。ブラボー。私はアメリカにおりますが、5時さっさは普通です。6時を過ぎるとどうしたの?7時になったら相当、この人は問題があるのでは?となってしまいます。一日8時間の就業時間でこなせないのはタバコやお昼、会議の仕方、何かに問題があるのでは?また残業代を払う会社にも問題を感じますがいかがでしょう?仕事はいくらでも他人にとって変われます。この方のように自分の時間を注視できる生き方を見直してはいかがですか?(2009/05/28)

結婚して約10年になりますが、ずーっとだんなが台所です。特に決めたわけではなく、ただなんとなくそうなってます。なので残業もほとんどしません、台所ってそれなりに時間とられるんで。家族があるってことを真剣にわかっている人って会社でも少ない気がします。(2009/05/21)

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