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スピード社が破った常識

「水着は編み物」、日本勢に固定観念

  • 星 良孝

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2008年6月17日(火)

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 北京五輪競泳の前哨戦ともされた「ジャパン・オープン」は、日本人選手の日本記録の更新に沸いた。筆頭は、世界記録を約1秒も短縮した男子200m平泳ぎの北島康介選手だろう。

ゴールドウインの小嶋正年事業部長

ゴールドウインの小嶋正年事業部長

 記録更新の“立役者”となった英スピードの水着「レーザー・レーサー」。日本水泳連盟が選手に着用を認めたメーカーは、デサント、アシックス、ミズノの3社のみだったが、選手がレーザー・レーサーを“試着”したところ16人が日本記録を更新した。

 日本でスピード製品の開発、製造、販売の権利を持つのはゴールドウイン。アスレチックスタイル事業本部の小嶋正年スピード事業部長は「レーザー・レーサーで記録更新ラッシュが起きると、既に宣言していた。今年は水着開発の元年」と誇らしげに語る。

 その自信の背景にはレーザー・レーサーの素材がある。従来の日本製品と一線を画す決定的な違いがあるのだ。

ミズノとの契約終了が転機に

 2007年5月まで、スピードの水着は、スポーツ用品首位のミズノが42年間にわたってライセンスを保持していた。スピードの水着に変革が起きたのは、この契約が切れる時期と重なる。

 スピードは1914年に、オーストラリアで創業した。水着を主力に成長し、五輪で競泳水着の評価を高めた。世界展開を進める中で、日本では65年にミズノと契約。以来、同社の商品開発の中心にいたのがミズノや東レだ。

 特に、2000年に出た“鮫肌水着”の異名を持つ製品は注目を集めた。鮫の表皮を参考に水着表面に0.1mmの溝をつけて水の抵抗を減らした。

 実はこうした開発が活発になる中でも「競泳水着にはある常識があった」と小嶋氏は言う。それは「きつい」は「遅い」というもの。締めつける水着は泳者の動きを制限し、速さを損なうからだ。だから、スピードを含めて日本で一般的な水着の素材は、糸を編み込んだ「ニット」から成り立っていた。伸縮性が高く、着心地がいいのが特徴だ。

 この常識を破ったのがレーザー・レーサーである。スピードは2004年頃から水着の新素材を、世界中の繊維市場で探していた。その結果、選ばれたのは、無名に近いイタリアの繊維メーカー「メクテックス」の素材だった。

コメント13件コメント/レビュー

私の説明不足でした。まず水着自体に浮力がつくには?『素材の比重が水より軽く』、かつ?『水分を含まず』、?『空気を取り込んだ構造』であることが必要です。??を満たす水着は結構あります。?も中空糸などで極僅かの空気は取り込めるでしょう。しかし厚さ0.3ミリの生地の浮力では片足12キロを浮かせるのは不可能です。むしろレーザーパルスより生地の厚いFS2の方がより大きな浮力を持ちそうですが、FS2の記録はレーザーレーサー以前にFS・Proに破られました。もっと分厚い生地なら別ですが、0.3ミリ程度の水着の浮力によって「潜水のドルフィンキックが突然上手くなったり」、「レース後半の持久力が急激に向上する」ということはあり得ません。それを可能にしたのが『自分のサイズより2~3サイズ下の水着をはく程の強さで下半身を締めつけ、キック時の筋肉の上下動にともなうエネルギーロスと、大腿部動脈の拡張を物理的に制限し、腕に血液が回りやすくすること』という訳です。これがフェルプスの新発見で、流水抵抗低減のボディスーツが登場して以来、彼のように2サイズ以上小さな水着を着て試合に出ていた人はいないはずでが…(ブラント・ハゲット)(2008/06/20)

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いただいたコメント

私の説明不足でした。まず水着自体に浮力がつくには?『素材の比重が水より軽く』、かつ?『水分を含まず』、?『空気を取り込んだ構造』であることが必要です。??を満たす水着は結構あります。?も中空糸などで極僅かの空気は取り込めるでしょう。しかし厚さ0.3ミリの生地の浮力では片足12キロを浮かせるのは不可能です。むしろレーザーパルスより生地の厚いFS2の方がより大きな浮力を持ちそうですが、FS2の記録はレーザーレーサー以前にFS・Proに破られました。もっと分厚い生地なら別ですが、0.3ミリ程度の水着の浮力によって「潜水のドルフィンキックが突然上手くなったり」、「レース後半の持久力が急激に向上する」ということはあり得ません。それを可能にしたのが『自分のサイズより2~3サイズ下の水着をはく程の強さで下半身を締めつけ、キック時の筋肉の上下動にともなうエネルギーロスと、大腿部動脈の拡張を物理的に制限し、腕に血液が回りやすくすること』という訳です。これがフェルプスの新発見で、流水抵抗低減のボディスーツが登場して以来、彼のように2サイズ以上小さな水着を着て試合に出ていた人はいないはずでが…(ブラント・ハゲット)(2008/06/20)

スピード社を擁護している方は読者に水泳愛好者がいないとでも思っているんですかね?着替えにくい水着でタイムが出る事実は、前回五輪より前、男性向きにスパッツ型の水着が流行しだした時期にはすでにマスターズスイマーに知られています。これを今更新しい技術のように言うのはいかにも胡散臭い。FINAの声明は他メーカーの意見に全く聞く耳を持たない一方的なもので、癒着が疑われます。先のジャパン・オープン、足が水面より上に出て空打ちする致命的なロスをしているのに世界記録が出てしまったことは、水着を着けた下半身に浮力がついている何よりの証拠です。(2008/06/18)

ゴールドウィンがレーザーレーサーを自社開発しているような言い回しですが、実際に作っているのはスピード社ですよね?素材が、織物か編み物かの問題よりも、表面加工の問題の方が大きいのではないのですか?そしてこの表面加工がどうしてスピードだけ認められたのか?FINAの不可解な裁定にもっと目を向けられるべきなのではないのでしょうか?(2008/06/17)

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