• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

テレビから完全撤退するパイオニア

命運託すカーエレも霧の中

  • 戸田 顕司,江村 英哲

バックナンバー

[1/3ページ]

2009年2月23日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 国内の自動車販売は、落ち込みに歯止めがかからない。日本自動車工業会によると、2008年の販売台数は508万台と4年連続で前年割れとなった。2009年の見通しも486万台と悲観的で、31年ぶりに500万台を下回りそうだ。

 自動車メーカーは消費者の購買意欲を刺激しようと必死だ。目玉は、やはり価格。カーナビゲーションやオーディオを標準装備から外し、その分、安く見せる動きも販売店から出てきているほど。

2月12日、構造改革案を発表した小谷進パイオニア社長

 そんな中で、パイオニアは経営再建に、自動車産業と一蓮托生とも言える道を選んだ。小谷進社長が2月12日に発表した構造改革案は、2010年3月までにプラズマテレビから完全撤退し、カーエレクトロニクス事業を主軸に置く内容だったからだ。

 テレビを主力とするホームエレクトロニクス事業は2005年3月期から営業赤字が続く。2009年3月期も赤字幅は520億円に膨らむ見通しだ。これを穴埋めしてきたのがカーエレ事業だった。2008年3月期の連結決算では、テレビの180億円という営業赤字を、カーエレの261億円という営業利益で帳消しとした。

カーエレも営業赤字125億円

パイオニアの業績推移

 パイオニアはカーナビにHDD(ハードディスク駆動装置)を2001年に搭載、携帯電話網を使った通信に2002年に対応するなど、日本初の製品を発売した実績があり、市販の据え置き型では国内シェアトップに立つ。ここに経営資源を振り向けて、生き残りを図ろうというわけだ。

 テレビを捨ててまで勝負をかけたパイオニアの選択と集中。2009年3月期のカーエレ事業は自動車販売の失速で125億円の営業赤字となる見通しだが、それでも「2011年3月期には自動車需要が回復し、ビジネスチャンスが広がる」と小谷社長は語った。

 ところが、小谷社長の目論見とは裏腹に、「パイオニアの成長戦略が見えない」との声が同業他社や取引先から漏れ聞こえてくる。自動車メーカーに納入するOEM(相手先ブランドによる生産)と、低価格で簡易型カーナビと呼ばれる「PND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)」という、今後の成長が見込める分野での勝算がはっきりしないためだ。

コメント3件コメント/レビュー

プラズマテレビ「KURO(クロ)」は個人的には欲しい商品ですが、やはり価格が高く二の足を踏みます。商品づくりとしてはパイオニアの姿勢は好感が持てますが、経営ということに関して言うと、もう少し、価格に目を向けて、価格と性能の両面で幅広い商品設定が必要だったのでは。ファンとしては残念。(2009/02/25)

オススメ情報

「時事深層」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

プラズマテレビ「KURO(クロ)」は個人的には欲しい商品ですが、やはり価格が高く二の足を踏みます。商品づくりとしてはパイオニアの姿勢は好感が持てますが、経営ということに関して言うと、もう少し、価格に目を向けて、価格と性能の両面で幅広い商品設定が必要だったのでは。ファンとしては残念。(2009/02/25)

▼「モノづくりの誤算」という言葉に若干の違和感を覚えます。  ▼確かにファブレス企業が機能を絞り込み、固定費を削減した結果安価な製品を提供できているのは確かです。  ▼しかし一方で工場を持たない限り「モノづくり」が商品企画のみに依存してしまい、製造技術を含めた技術の蓄積ができないという点を掘り下げていただきたい。  ▼経済危機の影響で「高い」商品が売れないことと、企業戦略が間違っていたことは同義かもしれませんが、「モノづくり」とは視点が違うのではないでしょうか?  ▼安易にファブレスによるコスト削減にスポットを当てることは、広義の「技術」が海外に流出することが正しいと誤解を受ける危険性があります。  ▼このような状況だからこそ、マーケティングと「モノづくり」のバランスが大事なことと考えますがいかがでしょうか?(2009/02/23)

車の価値を引き上げるほどの事ができなければ生き残るのは難しいでしょうね。例えば他の陸海空の交通機関と比較して、自動車だけが渋滞という大きな欠陥を抱えていて、これを解決できるとか。ただ安ければよいというのはただ画質が良ければよいというプラズマテレビと思考パターンが変わらず、同じ結果になるような気がします。(2009/02/23)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

大切なのは、リーダーが「下から目線」を持つことです。

四方 修 元マイカル社長