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インドが日本に示した奥の手

インフラ開発が敵味方を区別する

2014年2月13日(木)

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 2014年1月25~27日の安倍晋三首相の訪印は大成功だった。安倍首相はインドの一大イベントである共和国記念日の軍事パレードに、日本の首脳として初めて主賓として迎えられた(図1)。過去にはロシアのプーチン大統領やブータンのワンチュク国王など、インドと関係の深い国から1人ずつ主賓が呼ばれている。最近は、東南アジア諸国の首脳が選ばれることも多く、インド外交の重点が東にあることを示している。そしてとうとう日本の番となった。

 訪問初日の25日に開かれた日印首脳会談で、両国はいくつか重要なことを決めた。戦略的な問題では、日本の国家安全保障会議の局長とインドの国家安全保障顧問の協議開始や、米印海軍共同演習に日本の自衛隊が再参加することなどを決定した。また、中国が設定した防空識別圏についても、飛行の自由の重要性を強調。中国の進出が著しいASEANに関する日印協議の開始も決めた。中国の海洋進出を念頭に置いた動きと言える。

 だが、実はさらに意義深い提案がインドから行われていたようだ。

 タイムズ・オブ・インディアの記事によると、インドは日本に対し、インド北東部、特にアルナチャル・プラデシュ州のインフラ開発に参加することを要請した(図2、3)。道路、農業、森林、水道関連の設備などの建設に協力することを求めている。

図2:インド周辺図
図3:アルナチャル・プラデシュ州 Wikimedia commons

コメント8件コメント/レビュー

非常に的を射た内容の記事だと思います。インド北東部に隣接するミャンマーは今日本の投資が本格化しています。同国の発展は東南アジアの更なる発展に繋がります。インドとの経済的な繋がりが強化されればその速度は加速します。これら事象の扇の要として日本が振舞うことによって日本にもたらされる国益には計り知れないものがあると考えます。是が非でもこのインドの提案には積極的にのって欲しいものです。(2014/04/09)

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「インドが日本に示した奥の手」の著者

長尾 賢

長尾 賢(ながお・さとる)

ハドソン研究所研究員

ハドソン研究所研究員/未来工学研究所研究員/学習院大学東洋文化研究所客員研究員/日本戦略研究フォーラム研究員/安全保障外交研究会アソシエイツ/人間文化研究機構現代インド地域研究研究協力者/日本安全保障戦略研究所研究員/スリランカ国家安全保障研究所(INSSSL)上級研究員/インディアン・ミリタリー・レヴュー上級研究員

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

非常に的を射た内容の記事だと思います。インド北東部に隣接するミャンマーは今日本の投資が本格化しています。同国の発展は東南アジアの更なる発展に繋がります。インドとの経済的な繋がりが強化されればその速度は加速します。これら事象の扇の要として日本が振舞うことによって日本にもたらされる国益には計り知れないものがあると考えます。是が非でもこのインドの提案には積極的にのって欲しいものです。(2014/04/09)

とてもよい記事、安倍総理がんばれ、是非実現させてください。(2014/02/27)

素晴らしい記事だ。これがうまくいけば、日本・インド・ベトナムを始めとするASEAN諸国の一層の関係強化につながる。特にベトナムは今後ASEAN諸国の中でも、最も伸びが期待できる国であり、そのベトナムとインドとの関係を日本が深めることは、対中外交を抜きにしても、経済関係でも非常に将来性を期待できる。これが実現できれば、今後少なくとも20年、おそらく半世紀は、日本は東南アジアとインドの発展に関与し続けるだろう。安倍総理の英断を期待する。(2014/02/13)

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