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世界経済悲観論に踊るなかれ

“バーナンキ暴落”は終わり、株は上昇を開始する

  • 山崎 養世

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[1/3ページ]

2008年3月26日(水)

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 「私は世界一幸せ」「オレほど不幸なやつはいない」「世界の中心で愛を叫ぶ」――。
 こんなふうに、自分を中心に世界が回っていると思うのは、人間の特権です。だから美しい誤解や恋が生まれるのであり、おかげで人類は増え続けたのかもしれません。

 自分中心の強い思い込みだけで世の中を語るというのは、人間の特性なのでしょう。今年に入ってからの世界経済悲観論を聞いていると、そう思えてなりません。

ノーベル賞受賞者も悲観論にお墨付き

 経済の実態を冷静に観察すれば、悲観論が過大であり、世界恐慌もスタグフレーションも起きていないことは明白です。

 ところが、日本のメディアはしきりに不安を煽り立てます。そればかりではありません。外国の偉い経済学者の先生たちの多くも大悲観派です。

 ノーベル経済学者のスティグリッツ教授によれば、米国経済は戦前の大恐慌以来のひどい状態になるそうです。ハーバード大学のフェルドシュタイン教授によれば、戦後最悪の不況に突入するそうです。

 そんな中で今年1月末、当コラムで「バーナンキ暴落は終わりに向かう」などと書いた筆者は全くの少数派です。それでもあえて言わざるを得ません。米国株式のバーナンキ暴落は収束に向かい、世界経済は緩やかな成長軌道に戻るでしょう。そして、世界の株式市場は上昇に転ずるでしょう。

 もちろん、米国の不動産の低迷は今後2~3年は続くでしょう。経済もゼロ成長になるかもしれません。欧州でも、不動産と金融機関の経営は悪化するでしょう。

 しかし、そうした悪化を既に織り込んでここまで下げた株式市場は、今年にも上昇を開始する可能性が大いにあります。過度な悲観に踊らされたら、方向を誤るでしょう。

石油ショック時に比べれば好況とさえ言える

 確かに、毎日のニュースだけ見れば、悲観材料には事欠きません。証券化業務で最大手のベアー・スターンズ証券の経営危機、サブプライムローン(米国の信用力の低い個人向け住宅融資)問題からほかの分野に損失が拡大を続ける米国の金融機関、とどまるところを知らない石油価格の上昇、米国株以上に下落を続ける日本やアジアの株式、12年ぶりに1ドル100円を割るドル安と円高不況の足音。

 しかし、銀行と企業の連鎖倒産が全国に広がり米国中に失業者があふれ、世界に飛び火して第2次大戦にまで至った大恐慌のような事態は起きていません。石油ショックの時のような日本のインフレ率が20%を超えるようなことにもなっていません。世界経済への損害ははるかに軽微です。

コメント9件コメント/レビュー

筆者の論によっても、世界経済は悲観すべきでないが、その回復に対応できない日本の経済はやっぱり悲観すべきなのではないでしょうか。いまや、国内ではその議論の方が大きくなっていると思いますが。先日の参議院の公聴会にもお出でになっているようですし、是非、自らの提言を実行に移すべく行動していただけることを望みます。(まあ、このサイトに寄稿されている多くの著者にいえる事なのですが。)(2008/03/27)

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筆者の論によっても、世界経済は悲観すべきでないが、その回復に対応できない日本の経済はやっぱり悲観すべきなのではないでしょうか。いまや、国内ではその議論の方が大きくなっていると思いますが。先日の参議院の公聴会にもお出でになっているようですし、是非、自らの提言を実行に移すべく行動していただけることを望みます。(まあ、このサイトに寄稿されている多くの著者にいえる事なのですが。)(2008/03/27)

現在進行中のサブプライムローンに起因する急激なレセッションが,過去の恐慌やレセッションに比べて軽微なものであるとの論であるが、根拠は何なのか。注意して読むと分るのだが、過去の恐慌やレセッションの株等の下落数値は、最低の値であり、現在進行中のレセッションの株等の下落数値は途中経過のものである。現在の途中経過のレセッションが、これで収まるかどうかについての考察は全く無く、したがって今までの最低値が、最も低いものになる論拠は無い。ひょっとして、これは天啓の予言の類なのだろうか。およそ評論家とは言えない杜撰な論評である。(2008/03/27)

「歴史の比較をした報道」??現在進行中のサブプライム由来の混乱が、過去の恐慌や急激なレセッションより軽いと判断できる根拠など何も提示されていない、決め付けの楽観論である。比べるべきは、現在の下落の原因並びに経過と、過去の下落の原因および途中経過とであって、現在が過去の下落より小さいもので収まる理由は何なのか全く示されていない。これは、素人のコメントより酷いものである。道路問題もそうだが、決め付けと思い込みだけの論は好い加減止めて欲しい。(2008/03/27)

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