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ニューヨークを仕切る男
ハワード・ルーベンスタイン

  • 茂木 崇

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2010年3月5日(金)

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 ハワード・ルーベンスタイン。
 日本のメディアが彼を取り上げることはまずない。だが、ニューヨークのメディアで仕事をしていて彼の名を知らないとしたら、その人はもぐりである。

 「パワーブローカー」「ディーン・オブ・ダメージ・コントロール」「ザ・フィクサー」など様々な異名を取るルーベンスタインは、ニューヨークの名士たちがいさかいを起こすと間に割って入り、名士が窮地に追い込まれるとメディア対策に辣腕を発揮する。ニューヨークのパワーバランスを誰よりも深く理解し、いかにふるまえば影響力を行使できるかを確かに理解している男、それがハワード・ルーベンスタインである。

 その影響力の源泉はどこにあるのか。6番街54丁目にあるオフィスを訪ねインタビューした。

ニューヨーク・ヤンキースも顧客

 ハワード・ルーベンスタインは1932年にブルックリンで生まれた。父は新聞記者。ペンシルベニア大学で経済学を学び卒業した後、母の希望に従いハーバード・ロースクールに入学したが、法律の世界になじめず2カ月で退学している。

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 その後、父の助けを得ながらPRの仕事に進み、1954年にルーベンスタイン・アソシエーツを設立。以後、PR業一筋の人生を歩んでいる。ただし、その後、別の夜学のロースクールに入り直して弁護士の資格を取得している。

 ルーベンスタイン・アソシエーツは、近代美術館、コロンビア大学、ロックフェラーセンター、ニューズ・コーポレーション、ブルームバーグL.P.など450を超えるクライアントを持ち、200人以上のスタッフをかかえる。

 妻のエイミーは、ニューヨークで評判のレストラン、ピーター・ルーガー・ステーキハウスのオーナーである。

 ルーベンスタインの活躍ぶりを、「ニューヨーカー」2007年2月12日号に掲載された記事から紹介しよう。

 例えば、タブロイド紙「ニューヨークポスト」が「ニューヨークデイリーニューズ」発行人のモート・ザッカーマンの私生活を、「デイリーニューズ」が「ポスト」を所有するニューズ・コーポレーションCEO(最高経営責任者)のルパート・マードックの私生活を書きたてたことがあった。この時に事態の収拾にあたったのはルーベンスタインで、彼のとりなしによりまもなく両紙からライバル紙のオーナーの記事は消えた。

コメント1件コメント/レビュー

『……敵意を生むのは賢いことではない……』然り。▼アメリカ人の弁護士といえば自分の信条にかかわらず、クライアントのために相手を全力で打ち負かす、といった印象があります。が、本記事を読んで認識を改めました。これだけではわからない部分も多いとは思いますが。日本人の処世術に近い、といったら変でしょうか。相当高度な交渉/折衝能力をお持ちなのでしょう。▼何故かホッとしました。(笑)(2010/03/05)

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『……敵意を生むのは賢いことではない……』然り。▼アメリカ人の弁護士といえば自分の信条にかかわらず、クライアントのために相手を全力で打ち負かす、といった印象があります。が、本記事を読んで認識を改めました。これだけではわからない部分も多いとは思いますが。日本人の処世術に近い、といったら変でしょうか。相当高度な交渉/折衝能力をお持ちなのでしょう。▼何故かホッとしました。(笑)(2010/03/05)

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