連載

二人のカリスマ

第2章 商人になる(1)/江上 剛 著・木村桂子 画

2018年4月27日(金)

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前回までのあらすじ

 財閥系の鉱山会社に就職した藤田俊雄に召集令状が届く。俊雄が配属されたのは特攻部隊だった。戦況は苦しくなる。俊雄は同じ部隊の兵士や道で西瓜を売っていた老婆が、目の前で米軍の攻撃により命を失うという体験を重ねながらも生き延びる。

 一方、母とみゑは、東京・浅草で俊雄の異父兄、貞夫と衣料品店を営みながら、戦争の中を生き抜いていた。

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 戦時下も、俊雄の母とみゑは、貞夫一家と浅草で店を開いていた。店員が10人もいて店は活況を呈していた。

 勝一と離婚して、新たに人生をやり直そうとしていたとみゑにとって浅草の店は、大げさではなく命よりも大事なものだった。

 昭和20年3月10日未明、とみゑは床に入るとたちまち睡魔に襲われ、寝入ってしまった。昼間の疲れを布団のぬくもりが癒してくれる。

日経ビジネス2018年4月30日号 56~59ページより

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