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日立と東芝、明暗分けた事業の「剪定」

2017年5月26日(金)

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企業経営
山川 龍雄
やまかわ・たつお
本誌編集委員兼BSジャパン「日経プラス10」キャスター。NY支局長、本誌編集長などを経て現職。

日立製作所の企業CMには、ハワイにある大樹が登場する。一時は経営危機に見舞われた同社はこの「日立の樹」を剪定することで復活した。原発の枝を切り落とせない東芝は苦境が続く。

 企業経営は植木師の仕事に似ている。樹木は定期的に無駄な枝を間引かないと、うまく育たない。本当に育てたい幹や枝に水や養分そして太陽光が行き渡らなくなるからだ。枝が混み合っていると、風通しが悪くなって、病気になることもある。定期的に剪定することで、樹木は整然とした姿を保ち、満開の花を咲かせ、たわわに実を付ける。

 企業経営も同じだ。非中核とみなした事業を間引かなければ、中核事業に十分なヒト、モノ、カネが行き渡らない。事業や製品の数が膨らみ、組織が複雑になると、大企業病に陥ってしまう。非中核の事業を定期的に切り離してこそ、企業は持続的な成長を遂げる。

 日立製作所と言えば、ハワイ・オアフ島にある大樹が有名だ。同社がこのテレビCMを流し始めたのは1973年。大樹を背景にグループ企業を次々と紹介することによって、日立グループの持つ総合力や事業領域の広さをアピールするのが狙いの一つだった。

日経ビジネス2017年5月29日号 8ページより

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