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堤 清二 先見と誤算|西武・セゾンが問いかけるもの(第7回)

撤退戦の開始、石油王が示唆

2018年1月5日(金)

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華やかな拡大戦略は暗転して、業績悪化と相次ぐ不祥事に見舞われる。セゾンの成功も失敗も本質的な要因は、堤という経営者に内在していた。91年の「引退宣言」はバブルの後始末という長い撤退戦の始まりだった。

堤清二(つつみ・せいじ)
(写真=村田 和聡)
1927(昭和2)年、東京都出身。東京大学卒業後、父親で衆議院議長だった堤康次郎の政治秘書を経験。54年に西武百貨店入社、66年に同社社長。父が築いた西武鉄道グループから独立した西武流通グループ(セゾングループ)を育て上げた。91年グループ代表を辞任。経営者時代から、辻井喬のペンネームで詩集、小説などを多数執筆。2013年に86歳で死去。

 「アメリカのロックフェラー家の資産運用会社のトップが日本に来ました。目当ての堤清二さんに会えないというので、代わりに僕が会いました。長年、日本に投資してきたが、そろそろ引き揚げようと思っているというのです」

 こう明かしたのは、堤清二の妻の弟である水野誠一。財界の大物で産経新聞社長だった水野成夫を父に持つ。1990年に43歳の若さで西武百貨店の社長となる直前、専務だったときに面会したという。石油で財を成したロックフェラー家は「石油王」とも呼ばれ米国を代表する財閥だ。堤がかつてロックフェラー財団に寄付をした関係で、3代目当主デビッド・ロックフェラーと親交があった。日本有数の資産家だった堤一族に何を伝えたかったのか。

日経ビジネス2018年1月8日号 58~61ページより

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「撤退戦の開始、石油王が示唆」の著者

鈴木 哲也

鈴木 哲也(すずき・てつや)

日経ビジネス副編集長

日本経済新聞社で小売業、外食のほかビール、化粧品、衣料など消費財関連を幅広く取材してきた。03~07年はニューヨークに駐在。企業報道部デスクなどを経て、15年10月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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