連載

ソニーを歩く

映画「アニー」が示すワン・ソニーの実力

ローカリゼーションや経営陣の刷新がもたらしたもの

2018年3月9日(金)

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 ソニーの平井一夫社長兼CEO(最高経営責任者)が重要な事業の1つと位置付ける映画部門で、静かに事業構造改革が進んでいる。その柱の一つがマーケティングのローカリゼーション(地域化)だ。

 きっかけは2014年9月、米カリフォルニア州に本社を置くソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)で、マーケティングと配給を担当する部門のトップにジョシュ・グリーンスタイン氏を招いたこと。米スタジオ大手パラマウントで数々のヒット作を導いてきた同氏は、SPEに移籍すると、傘下のコロンビア映画の配給に関連するマーケティング業務を各国の現地法人に任せるようにした。「本社」にあたるSPEが指揮していた業務の権限委譲である。

 日本でも成果はすぐに出た。15年1月に公開した「アニー」。同作は最大市場の米国でファミリー映画として公開されていたが、日本では女性客をメーンターゲットに設定。ミュージカルが好きな国民性も考慮して、宣伝や予告編を米国版とは大きく変え独自に制作した。現地市場の特性に合わせたマーケティングで、日本における「アニー」の興行収入は米国を除く海外市場でトップとなった。

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「映画「アニー」が示すワン・ソニーの実力」の著者

内海 真希

内海 真希(うつみ・まき)

日経ビジネス記者

2009年日経BP社入社。医師・薬剤師向けの専門誌である日経メディカル、日経ドラッグインフォメーションを経て、2017年4月から日経ビジネス記者。電機、製薬、医療制度などを担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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