PROLOGUE

有訓無訓

石村 和彦[旭硝子会長]

2017年3月3日(金)

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あれは2000年、山形県米沢市の子会社に社長として着任した時のことです。さっそく経理担当の人が「社長、こちらの伝票に判子を押してください」とやってきました。額面を見ると1億5000万円の借り入れです。「軽く言われるものなんだな」とちょっと驚き、「押さないとどうなるの」と聞いてみましたら「社員への今月の給料が払えなくなりますね」との答え。「この会社は、薄皮一枚の資金で回しているんだ」と、冷や汗が出ました。

日経ビジネス2017年3月6日号 1ページより

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