EPILOGUE

賢人の警鐘

鈴木茂晴[日本証券業協会会長]

2018年4月6日(金)

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PROFILE
1947年生まれ。慶応義塾大学卒業後、大和証券(現在の大和証券グループ本社)に入社。2004年社長、11年会長、17年顧問、現職。女性活用や働き方改革に先鞭をつけた。

(写真=大槻 純一)

「AIが生む賃金格差。付加価値高い仕事に就くためにも教育の拡充を」

 近年のICT(情報通信技術)の進歩は目覚ましい。私が長年にわたり関わってきた証券業界も例外ではない。高速取引やロボアドバイザーなど、これまでは人間が行っていた売買判断や資産運用助言などの分野に、新しいテクノロジーが活用され始めている。今後もAI(人工知能)や量子コンピューターなどの新技術が、想像をはるかに超える形で台頭してくることが予想される。

 企業が生み出した付加価値のうち、人件費が占める割合を示す労働分配率は世界的に低下傾向だ。製造業を中心に自動化が進み、以前よりも労働力が必要なくなってきた面は否めない。このまま機械やAIによる代替がどんどんと進んだら、人間のする仕事がなくなるのではないか。多くの人がそう心配してしまうのもうなずける。

日経ビジネス2018年4月9日号 100ページより

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