EPILOGUE

賢人の警鐘

井上礼之[ダイキン工業会長]

2017年5月19日(金)

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PROFILE
ダイキン工業会長兼グローバルグループ代表。1935年京都府生まれ。94年6月に社長就任。2002年6月会長兼CEO(最高経営責任者)、14年6月より現職。ダイキン工業を空調でグローバルトップ企業に育てた。
(写真=太田 未来子 )

「利益は目的でなく手段。自社しかできない活動で継続的に社会貢献」

 最近、ESG(環境・社会・ガバナンス)やサステナビリティーという言葉をよく耳にする。株価や時価総額といった成長性や財務の健全性だけではなく、様々な角度から企業を評価しようというものだ。グローバリゼーションやダイバーシティーが進み、価値観が多様化する中で、企業についても多様な観点から評価するというのは当然の流れだろう。ただ、こうした概念は別に目新しいものではなく、もともと企業経営の根幹を成すものだ。

 そうした考えを持ったのは、30代前半に淀川製作所(大阪府摂津市)で総務課長を務めた経験がきっかけである。フッ素化学事業の拠点である淀川製作所では、「野菜の立ち枯れや変色はダイキンのガスが外部に漏れることが原因だ」と主張する地域の農家との間でトラブルを抱えていた。交渉役として彼らの言い分を聞いてみると、納得できる点も少なくない。作物が被害を受ければ死活問題となりかねない農家の人と補償交渉をしているうちに「企業とは何のためにあるのか」と自問するようになった。

日経ビジネス2017年5月22日号 90ページより

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