EPILOGUE

賢人の警鐘

川野幸夫[ヤオコー会長]

2017年12月8日(金)

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PROFILE
1942年埼玉県生まれ。66年東大法卒。69年に家業である八百幸商店(現ヤオコー)に入社。85年社長。関東地盤の有力食品スーパーに成長させる。2007年に会長。09年から日本スーパーマーケット協会会長。

(写真=的野 弘路)

「プラザ合意より怖いゆでガエルのリスク。諫言する部下が必要」

 「小売業などの内需産業にはプラザ合意のような危機がないからこそ怖いんだ」

 私は幹部社員に対してよくこの話をする。かつて日本の製造業の輸出競争力は際立っていたが、1985年のプラザ合意で事態は一変した。貿易不均衡の解決に向けて先進国がドル高の是正で一致したことで、円高が急速に進み、輸出企業は大打撃を受けた。自動車などの製造業は生産性を上げなければ企業としてもやっていけなくなるわけだから、血のにじむような努力をして生き残ってきた。

 スーパーマーケットである当社のような業種では、こんな極端なピンチは訪れない。逆にゆっくりと危機が進行して、気がつくと手遅れになる。いわゆる「ゆでガエル」現象だ。熱湯にカエルを入れると飛び跳ねて逃げるが、水に入れて少しずつ熱すると、水温に慣れていき、跳び出せなくなるという例え話だ。

日経ビジネス2017年12月11日号 134ページより

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