連載

小田嶋隆の「pie in the sky」~ 絵に描いた餅べーション

ウソは有益、対話は無益?

2018年4月6日(金)

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 年度末も押し迫った3月の28日、中国と北朝鮮のメディアが、突然、北朝鮮の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が中国を訪問していたことを報じた。さらに、新華社通信は、金委員長が習近平(シー・ジンピン)国家主席と「実りある会談」をおこなった旨を伝えている。びっくりだ。なんという急展開だろうか。

 平昌五輪の機会をとらえた韓国との雪解けムード演出にはじまる北朝鮮の外交攻勢は、少なくともこれまでのところ、成功しているように見える。

 当初は、ほんの子供だましに見えていた金正恩氏によるあれこれの小細工も、トランプ米大統領との米朝首脳会談実現の約束をとりつけたころには、なんだか風格を感じさせはじめている。私自身、北朝鮮がここまで踏み込んだ手を打ってくるとは思っていなかった。

 で、今回の電撃的な中国訪問だ。なかなか鮮やかな外交手腕ではないか。

日経ビジネス2018年4月9日号 82ページより

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