EPILOGUE

往復書簡

2017年9月8日(金)

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電機や自動車にも通じる問題

「特集 独り負けニッポン漁業」(8/28号)

 ノルウェーと比較して、あまりにも日本が異なっていることに驚いた。「日の丸」の過保護に頼ってきたことが大きな要因と思う。総じて農林水産業は世界と戦うという積極的姿勢が見えないし、これからどのように生きていくのかという指針すら見えない。日本のあらゆる産業は世界市場の潮流を十分考慮して変革していかないと没落する。電機業界も自動車業界も、最近どうも屋台骨が揺れ始めているように感じている。産学官が協力しての次世代の絵図の作成、各種規制の見直し、国際的ルールや標準化への対応、情報のオープン化、シニア層の活用も含めた人財の育成、オープンイノベーションの下での新技術の創造とその幅広い応用化の推進。これらができなければギブアップしかない。

越後 博幸(神奈川県、マーケティングコンサルタント、68歳)

編集部から

 養殖いけす内のサーモンをモニターで監視し、餌の量や与えるタイミングは全部コンピューターで管理する。ノルウェーの漁業は、最先端のテクノロジーを十二分に活用していました。これほどまでに効率化が徹底できたのも、古い技術を使う養殖場にはライセンスを与えないという政府の厳しい方針があったからです。一方で日本は、漁業者の短期的な保護ばかりを優先し、長期的な産業育成を見越したルール作りは何ひとつできないままです。時には厳しく業界を律するリーダーの登場が必要かもしれません。

/武田 健太郎

日経ビジネス2017年9月11日号 97ページより

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