EPILOGUE

往復書簡

2017年10月27日(金)

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組織的偽造、グローバル企業の資格なし

「時事深層 やっちゃった日産 慢心が生んだ代償」(10/9号)

 自動車メーカーで、新型車の型式認定業務や完成車検査ラインでの業務に携わっていた。「完成検査はそれほど高い技能を必要とするとは思えない。品質そのものには問題がないだろう」。記事中の部品メーカーのこの言葉に強い憤りを感じた。自動車メーカーは検査員の教育のために点検整備や運転技能の資格取得を勧奨し、国から指定工場の認可も受けている。日産自動車の「補助検査員」が補助的な作業だけに従事していたならばともかく、組織的に帳簿を偽造するなど極めて悪質で言語道断だ。法令を順守せず、大規模リコールでユーザーに多大な損を与える企業には、グローバル企業としての資格はない。

柴田 友樹(東京都、会社員、55歳)

編集部から

 今回のリコールについて説明するために、10月2日に日産が開催した社長会見で、驚いたことがありました。西川廣人社長が「検査工程そのものは確実に行われている。もちろん保安基準を満足しているし、お客様に安心して使っていただける車で間違いない」とコメントしたからです。リコールは安全に問題があるかもしれないから実施するもの。こうした会見ではあまり出ることのない言い回しでした。ユーザーや報道陣に対し、過大に事象を捉えさせないようにしたい意図を感じ、問題に真摯に向き合っているのか疑問がわきました。これが私の思い過ごしかどうか。それを確かめるために、日産から今後出てくる調査結果に注目しています。

/松浦 龍夫

日経ビジネス2017年10月30日号 138ページより

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