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編集長インタビュー

最前線社員に経営発想を

星野佳路氏[星野リゾート代表]

2018年2月23日(金)

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これまではリゾート主体だったが、都市型の観光ホテルに本格参入する。ビジネス向けに標準化された既存の都市ホテルとは全く異質の戦略を打ち出す。本当のおもてなしのために現場社員が経営発想を持つべきだと説く。

(聞き手は 本誌編集長 東 昌樹)

(写真=村田 和聡)
PROFILE
[ほしの・よしはる]1960年生まれ。83年慶応義塾大学経済学部卒業後、米コーネル大学ホテル経営大学院で経営学修士号を取得。91年、家業の軽井沢の旅館「星野温泉」の4代目代表に就任。95年、星野リゾートに社名変更。高級旅館の「星のや」、リゾートホテルの「リゾナーレ」、温泉旅館の「界」など現在、国内34、海外2カ所のホテルを運営。趣味はスキー。年間滑走日数は60日を目標にしている。

観光に特化した都市型ホテルに大きなチャンス。
むしろ「こだわりの押し付け」が求められる時代になった。

改装する旭川グランドホテルのスタッフ

 問 今年4月、北海道旭川市にある旭川グランドホテルを「OMO7(おもせぶん)旭川」と改称して、観光に特化したホテルに変えます。業績が低迷していたこのホテルを、昨年4月から運営していますが、どのように再生していく考えですか。

 答 グランドホテルといわれるものは地域の名ホテルとして、日本中の都市に存在します。高度成長期やバブル期に作られており、旭川グランドホテルのように業績が落ちているところは、共通の問題を抱えています。同ホテルは、大きく分けて4つの事業を持っています。宿泊、宴会、婚礼、レストラン事業です。売り上げが落ちているのは、同様のホテルと競合しているからではありません。それぞれの事業に別々の競合があり、そこの戦いで負けています。

 宿泊事業では宿泊特化型ホテル(ビジネスホテル)が、価格も含めて消費者のニーズにしっかり応えています。婚礼はハウスウエディング大手が地方に進出していますし、地場のレストランにも顧客を取られています。宴会もホテル以外に様々な選択肢がありますし、レストランも地場のお店に雰囲気、価格、サービスでとてもかなわない。競合する専門業者のレベルが上がってきたのに、4つの事業体が別々に戦い、シナジー(相乗効果)が効いていないのが、不振の最大の理由です。ですからグランドホテルの再生の仕方は、都市観光に特化した上で、4つの事業のスクラムを組み直すことだと思います。

日経ビジネス2018年2月26日号 90~93ページより

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