時事深層

INDUSTRY

変わる牛肉需給、日本を翻弄

中国の爆食、インドの規制……

2017年7月26日(水)

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ここ数カ月、ロースやリブなどステーキ用牛肉や、牛丼に使う牛バラ肉の価格が上昇してきた。中国の米国産牛肉輸入解禁やインドの規制などが影響したが、足元では供給懸念は薄らいだという。ただ、世界各地の牛肉需給の変容や政策の急変は、今後も日本を翻弄し続ける可能性がある。

各国の政策や需給の変化が影響
●米国産冷凍牛バラ肉の価格推移(首都圏)
出所:公益財団法人日本食肉流通センター

 本格的なバーベキュー(BBQ)シーズンに、ロースやリブといった一部の牛肉で価格上昇懸念が出ている。原因の一つが、オーストラリア産牛肉の価格上昇だ。ここ数年の干ばつなどの影響で豪州産牛肉の供給が減少し、より高級な米国産との価格差が縮小。韓国などで豪州産から米国産に需要がシフトし始め、「米国産のロースやリブも価格が上昇する可能性がある」(大手商社)。

 日本国内では糖質制限のブームなどからステーキ用の需要が拡大。「いきなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービスは今年3月、豪州産ヒレと米国産サーロインを値上げしたのに続き、7月1日には主力の米国産リブの値段を1g=6.5円から同7.3円に引き上げた。同社の川野秀樹取締役営業企画本部長は、「人気のリブはこれまで値上げを我慢してきたが、円安傾向もありやむを得ない」と話す。

日経ビジネス2017年7月31日号 16ページより

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