特集 「空飛ぶクルマ」の衝撃

PART 3

混沌の先にある商機 磨いた技は必ず生きる

先手を打つ日本企業

2017年6月9日(金)

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中国で始まった「秩序崩壊」。その波はいずれ日本へと押し寄せる。だが、次世代モビリティーの新たな産業ピラミッド作りはまだ始まったばかり。電動化が新たな商機を広げているのもまた事実だ。先んじて動く企業はある。

安川電機が提携を結ぶ奇瑞汽車のEV。安川電機にとって長年の悲願だった車載モーターへの本格参入となる

 産業用ロボット大手の安川電機が昨年、半世紀越しの悲願を果たした。EV(電気自動車)向けモーターへの本格参入だ。ほぼ実績がない同社と手を結んだのは、中国の独自ブランド車大手、奇瑞汽車(安徽省)。勝因を善家充彦CTO(最高技術責任者)は「我々が『ごまさば企業』だから」と笑顔で語る。

 ごまさばとは安川電機の本社がある福岡県の名物料理。新鮮なサバの刺し身をタレやゴマに絡めて食べる。しめさばと違い全国的に浸透していない食べ方だが、福岡のソウルフードとも言える人気を誇る。つまり安川電機は「自動車産業での知名度や実績はないが、秘めた実力を持つ企業」というわけだ。

日経ビジネス2017年6月12日号 38~43ページより

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