特集 石油再編の果て

PART 3

なぜ事故が頻発するのか

爆発する工場

2017年6月16日(金)

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薄利経営に身をやつした結果、製造現場は疲弊し、製油所での事故が急増している。日本の生産現場が脆弱になる一方で、隣国では巨大な最新設備がうなりを上げている。

1月22日、潤滑油の製造設備から出火した旧東燃ゼネラル石油和歌山工場(現・JXTG和歌山製油所)。周辺の1281世帯2986人に避難指示が発令された(写真=毎日新聞社/アフロ)

 「わずか3カ月の間に、3回も炎上事故が起きるなんて異常事態だ。私が在籍していた20年前では考えられなかったこと。現場が劣化している」。和歌山県有田市の旧東燃ゼネラル石油和歌山工場(現・JXTGエネルギー和歌山製油所)のOBで、現在の内部事情にも詳しい男性はそう証言する。

 1月22日午後3時半ごろ、潤滑油製造装置から火の手が上がった。腐食した配管からガスが漏れ、火が付いた。その後40時間燃え続け、約850平方メートルが焼失した。住宅密集地に隣接していたため、有田市は周辺の1281世帯、2986人に避難指示を発令。住民は避難所の体育館で眠れぬ夜を過ごした。

日経ビジネス2017年6月19日号 32~35ページより

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