特集 石油再編の果て

PART 4

新海賊と最後の護送船団

市場を開放せよ

2017年6月16日(金)

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知られざるスタンド会社が、輸入への風穴を開け、企業からの取引依頼が殺到する。一体化に向かう石油業界──。国を挙げた不沈艦隊の鉄壁の守りが崩される日は来るのか。

中川物産がコスモ石油から購入した名古屋港のタンク群。敷地内に港湾も備え、自社タンカーなどの船籍が海外からの石油製品を運び込む

 それは、掟破りのはずだった。

 名古屋港の一角に並ぶ23基の石油タンク。それを所有するのは、一般には無名の中川物産というコスモ石油系列の石油販売会社だ。

 しかし、業界でその名を知らぬ者はいない。

 「権太」。元売りは、価格破壊の先頭を突き進む業者をそう呼んで、玉が流れないよう陰に陽に妨害を続けてきた。その権太の代表格が、中川物産だった。

 2強時代が到来し、業転玉が絞られる今、にわかに注目を集めている。その理由が、このタンクに隠されている。

日経ビジネス2017年6月19日号 36~39ページより

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