特集 米中100年 新冷戦

PART 3

深まる一帯一路の陰で 「赤化」する世界

安保か経済か、迫られる踏み絵

2018年6月22日(金)

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アジアの小さな港町が次々と中国の一帯一路イニシアチブの拠点に姿を変えている。物流インフラからITまで中国に頼る場面が増えるが、落とし穴も。米国の存在感が低下する中、各国は独自の対応を迫られている。

 「世界で最も暇な国際空港」。こう揶揄される場所がスリランカ南部の小さな港町ハンバントタにある。前大統領の名前にちなんで名付けられた「マッタラ・ラージャパクサ国際空港」だ。

スリランカ南部にある「世界で最も暇な国際空港」

 アラブ首長国連邦から定期便が週に4回到着し、5人から10人程度の客が乗り降りするのを除けば他にやってくる飛行機はない。乗降客数は月に100人、多くても400人程度しかいない。

 便のない金曜日、空港を訪れた。客は見学に来ていた1組の家族だけ。人けのないカウンターで従業員は手持ち無沙汰にスマホをいじる。売店のケースは空っぽで、片隅には干からびた数個のパンが転がっていた。町から空港に向かう道路を行き交うのは牛の群れ。野生の象も闊歩(かっぽ)しており、脇道には大量のふんが転がっている。

日経ビジネス2018年6月25日号 36~41ページより

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