特集 挫折力 実録 8社の復活劇

PART3

崩壊した組織を立て直す

フィル・ジャクソン(元NBAコーチ)に見る

2017年8月4日(金)

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絶対的なエースと、強力な得点パターンを持ったチームが勝ちきれない──。そこに現れた新人監督は、あえてエースを使わない戦略に出た。裏方も含め、全員で戦う「組織戦」に持ち込んだ結末は。

(写真=Fernando Medina/Getty Images)

 得点王を続ける大スター、マイケル・ジョーダンを擁しながら、優勝できない──。米プロバスケットボールNBAのシカゴ・ブルズは、まさかの5位に低迷した1989年、フィル・ジャクソンをヘッドコーチ(監督)に就任させる。

 そこから、ジャクソンは常勝軍団を作り続け、NBA最多の11度の優勝回数をあげていく。

(写真=Lisa Blumenfeld/Getty Images)
Phil Jackson(フィル・ジャクソン)
1945年米国生まれ。NBA選手の後、89年シカゴ・ブルズ監督に就任、2度の3連覇。通算11度優勝。著書に『シカゴ・ブルズ 勝利への意識革命』。

 彼が「勝てない組織」を立て直したポイントは、最強の選手であるジョーダンを使わない、という戦略の採用だった。高い身体能力で、重力を感じさせない空中でのプレーは、味方の選手までも魅了した。だから、邪魔をしないように見守ってしまう。だが、ライバルは彼をマークすればいい。「ジョーダン・ルール」という守備方法が編み出され、3人に囲い込まれて封じられた。

日経ビジネス2017年8月7日・14日号 38~39ページより

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