特集 ここまで来た監視社会 勃興する第2のGAFA

PART 2

犯罪データに商機あり 町には死角なし

GAFAも使えない機微情報

2018年11月9日(金)

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米ロサンゼルス市警は、「未来の犯罪者」をビッグデータで追い詰める。国内では万引き犯の検知に映像解析技術を駆使。犯罪データは「宝の山」だ。

犯罪の発生確率が高い地域を示した地図を片手にパトロールするロス市警の巡査(写真=The Washington Post/Getty Images)

 サンタモニカ丘陵に立つ「HOLLY WOOD」の看板を望む大通りを抜け、パトロールカーはロサンゼルス市内でも最も治安の悪い地区に入っていった。ハンドルを握る巡査が目指すのは、傍らの地図が赤く示す一角だ。到着するとスピードを緩め、フロントウインドー越しに麻薬の売人や自動車泥棒などの不審者がいないか目を光らせる。

 ロス市警のジェフ・ノルト警視は、「地図は犯罪の起きそうな場所を150m四方の単位で時間帯別に指し示している」と説明する。「毎朝、各警察署に地図が届き、現場の警官はそれを見て巡回ルートを決めている」

犯罪予備軍特定、殺人3割減

 ロス市警が使っているのは、米プレッドポルが開発した犯罪予測システム。6年前から運用する。市内で過去に発生した10年分の犯罪データを基にアルゴリズムを作成した。前日までの犯罪データや当日の天候、バーやナイトクラブの営業予定など様々なデータを掛け合わせて、その日の犯罪を予測する。

日経ビジネス2018年11月12日号 28~33ページより

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