世界鳥瞰

欧州車、環境規制と関税の憂鬱

2018年3月15日(木)

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ジュネーブで開かれた自動車ショーに、欧州メーカーの経営トップが顔をそろえた。彼らは、ディーゼル車の販売縮小を懸念する。ガソリン車の販売が増えれば環境規制のクリアが難しくなる。加えて、トランプ米大統領の発言が関税戦争への不安をかき立てる。

ジュネーブで開かれた自動車ショーでは、人目を引くデザインのモデルがいくつも並んだ(写真=AP/アフロ)

 スイスのジュネーブで開かれた国際自動車ショーは欧州で開かれる自動車ショーの中でも最も重視されるイベントだ。会場には流線形のクルマがズラリと並んだ。そのボンネットの下では業界が抱える懸念が膨らむ。

 欧州ではディーゼル車の販売が落ち込んでおり、2021年を期限とする、より厳格なCO2(二酸化炭素)削減目標を達成することがますます難しくなった。そのためEV(電気自動車)の販売拡大が急務となっている。

 一方で、米国が発表した鉄鋼への輸入関税引き上げ方針や、それに伴う貿易戦争の可能性が自由貿易を大きな危険にさらす。グローバルな自由貿易は、広範囲に及ぶ自動車業界のサプライチェーンが機能するのに不可欠だ。

日経ビジネス2018年3月19日号 108~109ページより

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