世界鳥瞰

ロシアの「毒」には強硬な態度で

2018年3月22日(木)

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英国で起きたロシアの元情報機関員の暗殺未遂事件を受け、英国政府はロシアに制裁措置を取った。今後英政府は、在英ロシア人富裕層の財産を没収するなど、より強い制裁に踏み込むべきだと著者は訴える。世界に紛争の種をまき散らし、西側諸国の分断をもくろむプーチン大統領には、圧力をかけ続けなければならない。

暗殺未遂事件のあったソールズベリーを訪れた英メイ首相(写真=AFP/アフロ)

 英国の小都市ソールズベリーで起きたロシアの元情報機関員の暗殺未遂事件にロシア政府は関与していない。同様に、クリミア併合に関してもロシア政府は責任を問われるべきではない。ウクライナ東部で戦闘を続ける重武装のロシア兵は民間の志願兵にすぎない。バルト諸国や北欧諸国が受けているサイバー攻撃は自作自演だ。シリアの民間人が毎日命を奪われている虐殺についても無関係だし、米国の大統領選挙にロシアが介入したという疑惑も完全なでっち上げである。

 このようにロシアのウラジーミル・プーチン大統領は主張している。テレビで流れたクリミア半島に侵攻したロシア軍の映像も、ソールズベリーの事件現場で発見された、旧ソ連の軍事用神経剤「ノビチョク」の痕跡も、米国のロバート・モラー特別検察官が調べ上げた文書による具体的証拠も、同大統領によればすべてフェイクニュースなのだという。

 プーチン大統領が嘘をついているのを我々は知っている。しかし、嘘だと知られていることを全く意に介していない点について、我々は理解しなければならないだろう。

日経ビジネス2018年3月26日号 124~125ページより

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