世界鳥瞰

「セラノス詐欺」が与えた教訓

2018年3月22日(木)

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米医療ベンチャー、セラノスが自社の技術や財務状況に関し、投資家を欺いたとして米SECから提訴された。 「夢の技術」について語り、投資家たちから資金を募るのはシリコンバレーでは決して珍しいことではない。しかし、周囲に対して開発の成果を過度に誇張したり、不都合な事実を隠すとなると、話は違ってくる。

セラノス創業者でありCEOのエリザベス・ホームズ氏(写真=AP/アフロ)

 シリコンバレーは、米血液検査ベンチャー、セラノスが引き起こした一連の混乱からできるだけ目を背けようとしてきた。だが3月14日、米証券取引委員会(SEC)は、同社と同社CEO(最高経営責任者)のエリザベス・ホームズ氏を大掛かりな詐欺行為に関与したとして提訴した。

 テック業界の大物たちは、こうしたセラノスの失敗を無視したがっているようだが、この事件はそう簡単に忘れられるものではないだろう。

 IT(情報技術)ベンチャーがヘルスケアから金融、物流まであらゆる業界に手を広げようとしている今、セラノスの一件はこうした傾向に警鐘を鳴らしている。投資家や株主といった外部のプレッシャーがあるからこそ、洗練されたビジネスが生まれるとするテック業界の常識は、こうしたチェック・アンド・バランスが働きにくい異分野においては通用しないのかもしれない。

日経ビジネス2018年3月26日号 126~127ページより

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