世界鳥瞰

中国コバルト爆買いで供給懸念

2018年4月5日(木)

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中国企業が、コバルト製品市場の95%を手中に収める恐れがある。電気自動車のバッテリーに供する目的だ。中国は2010年、尖閣諸島を巡って対立する日本向けのレアアース輸出を制限した。同様の事態が懸念される。価格上昇から身を守るべく他国のメーカーはニッケルを代用品とすることで対応しようとしている。

 金属元素コバルトの名称は、ドイツの民間伝承に登場する「コボルト」というゴブリン(小鬼)に由来する。コボルトはいたずら好きで、地下に隠れ住んでいるという。中世の抗夫たちは何百年もの間、このゴブリンに悩まされていた。貴重な鉱石に見えた物が、実は無価値な(時には有毒な)粗石だった──。こんな体験をした時に、コボルトの魔法でばかされたと考えた。

 時を超え、コボルトは再び面倒を巻き起こそうとしている。舞台は拡大を続けるEV(電気自動車)用バッテリー市場(バッテリー1個につき約10kgのコバルトが使われる)。ただし問題の震源地はドイツではない。中国だ。

 世界におけるコバルトの埋蔵量と生産量の半分以上がコンゴ民主共和国(以下、コンゴ)に集中していることは広く知られている。危険なほどの政情不安を抱えるアフリカの国家だ。

日経ビジネス2018年4月9日号 90~91ページより

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