世界鳥瞰

迷走するテスラに買収の臆測

2018年5月31日(木)

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テスラが「モデル3」の量産が実現できずに苦しんでいる。「この3カ月が正念場」との見方も浮上した。英エコノミスト誌は株価の下落に歯止めがかからなければ買収話が浮上する可能性があると指摘する。候補は枚挙にいとまがない。アップルなどのハイテク企業、中国企業、ソフトバンクなどの名前が挙がる。

相次ぐトラブルに腐心するテスラのマスクCEO。電話会議の席で、アナリストに悪態をつく失態を犯した(写真=ロイター/アフロ)

 米EV(電気自動車)メーカー、テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)は最近、「モデルX」の横転テストを撮影した動画をツイッターに投稿した。モデルXを載せた台が横向きに激しく移動して急停止する。投げ出された車体は大きく横に傾きつつバンカーに突っ込む。車体が横転するか無事に着地できるかはその時による。

 この様子はまるで、約束の達成と資金難との間で揺れ動くテスラの姿そのものを表しているかのようだ。

 米金融大手モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏は今年4月、次のように予測した。テスラはこれから3カ月の間、6年前に高級車「モデルS」を発売して以来の「同社の歴史において最大の危機を迎える」。

日経ビジネス2018年6月4日号 78~79ページより

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