世界鳥瞰

「中国の夢」、何を復興すべきか

2017年6月22日(木)

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中国の習近平国家主席は、世界で最も豊かだった、アヘン戦争以前の中国を取り戻すとの「夢」を掲げる。しかし、中国は19世紀どころか14世紀には欧州主要国に追い抜かれていたとする研究が発表された。習氏はかつての豊かさではなく貧困縮小を目標にするのがよい。共産党には実績があるし、実現可能な目標だ。

「中国の夢」が意味するところは明確ではない。それでも、習近平国家主席にとって政権公約ともいえる重要政策だ(写真=Featurechina/アフロ)

 中国の習近平国家主席は、「中国の夢」という言葉を好んで口にする。「中華民族の偉大なる復興」を成し遂げることだという。

 習氏にとって中国の夢は、共産党による指導の下で中国が、世界で最も豊かで最も強い国に再びなることを意味する。「屈辱の100年」が始まる前のようにだ。屈辱の100年とは、1839~42年に起きた第1次アヘン戦争以降の100年間のこと。中国は列強により経済を蹂躙され、領土を奪われた。

日経ビジネス2017年6月26日号 94~95ページより

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