世界鳥瞰

「米国は被害者」のからくり見抜け

2018年7月5日(木)

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貿易や投資面で、米企業は本当に中国から不当な扱いを受けているのだろうか。実はそれなりに好業績を上げており、米企業は中国市場で恩恵を受けていることが、複数のデータからうかがえる。米中貿易戦争が政治主導でエスカレートしている点は否めず、経営者たちは冷静になるべきだ。

 米経済界の大物たちが米中貿易戦争を暗に支持しているのは実に後ろめたい。なぜなら過去20年間、米国の大企業は中国一辺倒だったからだ。

 2016年、米企業トップたちと中国の李克強(リー・クォーチャン)首相との夕食会に本誌エコノミストが同席した際、皆は皿の上の牛肉そっちのけで李首相に敬意のまなざしを注いでいた。だが最近、そのムードが一変している。中国に対して好戦的で、愛国精神むきだしの敵意に変わってしまっている。

 もっとも、アップルやボーイングなど、中国依存度の高い一握りの企業は敵意の度合いを抑えたいと思っているが、その他多くの企業は、自分たちが中国から不当な扱いを受けていると考えている。彼らからすれば、今こそが仕返しをする好機なのかもしれない。

日経ビジネス2018年7月9日号 78~79ページより

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