世界鳥瞰

超巨大化した企業を待つ“運命”

2018年7月12日(木)

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歴史を振り返ると、企業があるしきい値を超えて巨大化すると政府の介入を招いた。アップルを筆頭とする米中の巨大ハイテク企業も、この域に達しつつある。かつてAT&Tは分割のリスクを正しく評価できなかった。現代の巨大企業はこの轍(てつ)を踏まずにすむだろうか。

 企業はどこまで大きくなれるのだろうか。もし米アップルの株価が9%値上がりすれば、同社の時価総額は1兆ドル(約110兆円)を超える。年600億ドル(約6兆6000億円)に上る利益がこの規模を支えている。地球上のすべての人が8ドル(約880円)ずつ、アップルにもうけさせているようなものだ。

 だが、これから示す事実を知れば、同社の経営陣と投資家は冷や汗をかくに違いない。その利益の額をGDP(国内総生産)の値と比較すると、アップルの利益はあまりにも巨額で、危険水域に入りつつあるのだ。

スタンダード・オイル系のガソリンスタンド。同社は1870年の設立から10年を待たず、米国内石油精製能力の9割を保有する規模に成長した(写真=Interfoto/アフロ)

 この危険水域に足を踏み入れた企業は、東インド会社やジョン・D・ロックフェラーが興した米スタンダード・オイルなど、わずかな数にとどまる。歴史が何らかの指針になるなら、アップルがこれ以上巨大化するのは難しいだろう。

日経ビジネス2018年7月16日号 88~89ページより

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