世界鳥瞰

壁にぶつかる中国鉄道ビジネス

2017年7月27日(木)

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海外に高速鉄道を売り込み建設する事業は、中国が進める一帯一路構想の中核を成す。だが、その進展は順調とは言えない。既に5件が中断された。中国並みの債務負担能力や全体主義の体制を持たない国々が、中国と同様の鉄道建設に取り組むのは困難だ。

ベネズエラに建設される予定だったティナコ=アナコ路線の建設現場。「赤い象」と化した(写真=AP/アフロ)

 中国の李克強首相は2015年、訪中していた欧州の国家指導者16人を高速鉄道に乗車させた。この列車の旅は、鉄道車両にかける熱意以上のものを示すことになった。中国が提唱する、世界を巻き込む遠大な戦略をけん引するであろう工業技術を売り込む絶好の機会となったのだ。

 中国は、ライバルより安価に高速鉄道を建設することができる。この強みを生かして、自らが推進する「一帯一路」構想の中心に鉄道建設を据えた。

 一帯一路は、インフラ構築を資金と建設の両面で支援することにより、アジアから欧州につながる65カ国以上の国と外交関係を強め、これらの国の市場を開拓する中国の野心的な構想である。

日経ビジネス2017年7月31日号 88~91ページより

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