世界鳥瞰

習政権の民間企業統制はない

2017年11月2日(木)

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中国の習近平政権が、民間企業に対する統制を強めているとの懸念が高まっている。大連万達によるホテルの売却や、安邦保険集団の創業者の拘束は、政府が指示したものとみられているからだ。しかし、政府が民間企業のビジネスを阻害することはないだろう。民間の力が不可欠であることを政府は理解している。

 中国はしばらくの間、毛沢東時代の経済運営に戻りつつあるように見えた。

党大会に参加すべく、中国各地から代表団が北京に到着した(写真=新華社/アフロ)

 10月18日から開催された中国共産党大会(5年に1度、開かれる)の幕間で、ある党職員が習近平総書記(国家主席)にこう語った。自分の村の製造所では白酒(アルコール度数の高い蒸留酒)を1瓶99元(約1700円)で販売している。毛沢東以来、最も強い権力を手にした習氏はこれを聞き、少し値段が高いのではないかと口にした。

 たしなめられた職員は感謝の言葉を述べ、習氏の助言に従うことを約束した。だが習氏は“やめなさい”という身ぶりをし、「それは市場が決めることだ」と軽く笑った。「私がそう言ったからといって、値段を30元(約500円)に下げたりしないように」

日経ビジネス2017年11月6日号 106~107ページより

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