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青島 健太(あおしま・けんた)

スポーツライター

青島 健太

1958年新潟県新潟市生まれ。埼玉県立春日部高校から慶応義塾大学、東芝を経て、1985年ヤクルトスワローズに入団。5年間のプロ野球生活の後、オーストラリアで日本語教師となる。帰国後、スポーツライター、テレビキャスターとして活躍。2005年、社会人野球「セガサミー野球部」の監督に就任。07年、千葉市長杯争奪野球大会で初優勝後、退任。現在は、スポーツライター、TBSラジオの野球解説のほか、鹿屋体育大学、流通経済大学、日本医療科学大学の客員教授。新潟市が運営する新潟サポーターズ倶楽部の会長も務めている。近著に『メダリストの言葉はなぜ心に響くのか?』(フォレスト2545 新書)がある。

◇主な著書
“オヤジ目線”の社会学』(日経BP) 2010
長嶋的、野村的』(PHP新書) 2011
メダリストの言葉はなぜ心に響くのか?』(フォレスト2545新書) 2012

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

青島健太「スポーツ社会学」

借金に窃盗、プロ野球選手2人の転落

2018年7月14日(土)

プロ野球選手が盗みを働いた背景には経済的な困窮があった。写真はイメージ(写真:Ljupco/Getty Images)

 プロ野球選手の生活は、巷間で思われている以上に、実は経済的に厳しい。大半の選手は、節約の利いた堅実な生活を求められる。

 それでも成功すれば年俸数億円も夢ではないのだから、やりがいのある世界だ。ただ、そのイメージと現実のギャップの中で、様々な事件や不祥事が起こっているのもプロ野球の歴史だ。

 まったく夢のない話から、ご紹介しなければならない。

 まずは千葉ロッテマリーンズの26歳の選手。2年前に離婚。そこから金使いが一層荒くなったみたいだ。各種の消費者金融から金を借り、その返済に困りチームメイトにも無心していたという。パチンコや飲食、リフレッシュに金を使い、球団に取り立ての電話もかかってきたそうだ。この選手は2年前にも借金問題を抱え、その時には球団に相談して解決してもらった。

 しかし、今回はシーズン中にもかかわらずこうした事態を招き、自ら責任をとる形で現役引退を表明した。関係者によると借金の額は数百万円だという。残った借金は球団が返済するとの報道もある。6月末のことである。

 次は「夢がない」どころか、弁解の余地もない残念過ぎる事件だ。

 読売巨人軍の選手が、あろうことかロッカールームにある同僚選手の道具やユニフォームを盗み、中古ブランド品買い取り専門店に売却していたというのだ。盗まれたグラブやバット、ユニフォームがネットオークションで転売されているのをほかの選手が見つけて事件が発覚した。こちらも消費者金融から金を借り、返済に困り犯行に及んだという。本人は「生活に困窮していた」と説明している。23歳のこの選手は、5月、6月と盗みを繰り返し、約110点に及ぶチームメイトの野球用品を売りさばいていた。その総額は、100万円ほどになったという。巨人は、7月7日、この選手との契約を解除した。

 ロッテの選手の推定年棒は、1000万円。巨人の選手は、推定500万円だ。

 世間的に見れば、20代の若者がもらうサラリーとしては、十分な額と言えるだろう。なぜ、それだけの額をもらっていながらこんな事態になってしまうのか。誰もが首をかしげることだろう。私もまったく同感だ。自分たちがいる恵まれた環境に気が付いていない。プロ野球のOBとしても情けない限りだ。

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四方 修 元マイカル社長