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和田 秀樹(わだ・ひでき)

精神科医

和田 秀樹

精神科医。1960年生まれ。東京大学医学部卒、東京大学附属病院精神神経科助手、アメリカ・カールメニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、『和田秀樹こころと体のクリニック』院長。国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)。一橋大学経済学部非常勤講師。川崎幸病院精神科顧問。老年精神医学、精神分析学(とくに自己心理学)、集団精神療法学を専門とする。『テレビの大罪』(新潮選書)、『人は「感情」から老化する』(祥伝社新書)など著書は多数。

◇主な著書
テレビの大罪』(新潮新書) 2010
人は「感情」から老化する―前頭葉の若さを保つ習慣術』(祥伝社新書) 2006

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

和田秀樹 サバイバルのための思考法

自分を信じれば道は開ける

2018年12月6日(木)

未知に飛び込めば道が開ける(写真:PIXTA)

 「サバイバルのための思考法」という連載を続けてきたわけだが、最近になって、これからの時代にサバイバルできるための最大の条件というのは、自分を信じることではないかと思うようになった。

 カウンセリングなどの臨床心理学の世界では、幸せというのは、客観的なものでなく、主観的なものだと考えられるようになっている。要するに、客観的な幸せを追い求めるのでなく、今の自分が幸せだと思えるようにすることに意義があるということである。その際に、幸せを感じる自分を信じていないと、すぐに、自分の感じた幸せが不安になってしまうし、周りと比べるなどして、それが吹っ飛んでしまうことになる。

 また、昔と比べて、言われた通りのことをこなすことでは成功できなくなっている今、あれこれと試すことができる人間が成功者になれるとされている。これにしても、自分を信じていなければ、試す前からダメだと思ってしまうことになりがちだ。あれこれと試し続けていれば、きっと成功できるという根拠のない自信のようなものが必要だろう。

 それ以上に、人生100年と言われる長寿社会になると、肩書や地位のような外形的な成功にしがみついているなら、おそらくそれを定年などのために失った際に残りの人生が非常にみじめなものになってしまう。肩書や地位でなく、自分を信じているということの方がよほどサバイバルにつながる。

 ということで私なりに、自分を信じることの意義を考えてみたい。

Trust yourselfという言葉との出会い

 実は、私の座右の銘は、「自分を信じよ」というフレーズである。

 サイン会などで、何か一言と言われれば、まずこの言葉を書く。

 自分を信じよ、Trust yourself……という言葉に初めて出会ったのは、1992年か93年だったと思う。米国に精神分析を学びに留学していたころのことである。

 そこで、私が日本にいるころから尊敬していた、モラトリアムやアイデンティティという言葉を作ったエリクソンという、文化人類学者でもある精神分析学者の論文を読まされた。

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永田 高士 デロイトトーマツグループCEO(最高経営責任者)