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大城 太(おおしろ・だい)

前仲原物産社長

大城 太

大学卒業後、外資系金融機関、医療機器メーカーを経て、華僑の大物と言われる人物に師事。起業1年目でアルバイトと2人で年商1億ビジネスを作成。現在、前仲原物産、エスディーメディカルなど5社の代表を務める傍ら、ベンチャー投資や不動産投資などをしているビジネスオーナー。昭和50年2月8日生まれ。

◇主な著書
世界最強! 華僑のお金術』(集英社) 2016
華僑の起業ノート』(日本実業出版社) 2015
華僑の大富豪が教えてくれた「中国古典」勝者のずるい戦略』(三笠書房) 2017

◇関連リンク
「大城太のお金術トーク」対談サイト

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

華僑直伝ずるゆる処世術

私情は損のもと!タイプ別・苦手な人の攻略法

2018年9月13日(木)

「副業人口」初の1割超。昨年、全国で690万人。増える容認企業――。

 日本経済新聞の9月1日朝刊の6面に目立つ見出しが踊りました。「副業を持っていたり持つことを希望したりする『副業人口』が2017年に690万人と、初めて就業者の1割を超えた。大企業が副業解禁に動いている東京だけでなく、沖縄など全国の観光地を中心に増えている」(同記事より)。

 この記事を読んで、「自分も取り残されたら大変だ、副業の準備をしよう」と考えるのは早計です。もし、今閑職にあるのなら考えてもいいかもしれませんが、そうでないならば、このような時代の流れだからこそ、本業に力を入れればそこでの成果を認められやすい環境だと考えることができます。同記事の最後の方には副業に詳しいマイナビFC・独立開業支援室室長が副業人口が多い理由について「観光業が強い地域は非正規の従業員割合が高い」と書いています。

 たくさんの情報が入る現代において、日本の古くからの故事成語にある「慌てる乞食はもらいが少ない」になりかねません。この諺の意味は、慌てて急ぎすぎると、結果的に失敗したり、かえって損してしまったりする喩えです。

ビジネスの人間関係、華僑の基準は「得か損か」だけ

 副業といえばお金儲け、ということになります。お金儲けといえば、ユダヤか華僑。本コラムでは、黒髮・黒い目をもつ同じアジア人である華僑のそのうまさをお伝えしています。

 中国古典などは日本でも人気のジャンルですが、(華僑)中国人=権謀術数使い、駆け引き上手というイメージもお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 外交などを見ていても一筋縄ではいかず、常に企てがあり、本心は何を考えているのかわからない、というネガティブな側面がクローズアップされ、その根底にある思想は理解不能と諦めている人も多くいます。もしくは日本人にはない意地汚さを持っていると、考える人も少なくありませんが、華僑社会に入り込んでみると意外に単純な理由で駆け引きしていることがわかります。

 そうです、メンツ主義です。英中辞典にも掲載されるくらい「mentsu」というのは中国人たちが大切にしているものです。

 「メンツ」は中国人社会を動かしています。中国人である華僑にとってもメンツは命よりも大切なものになります。相手のメンツを潰せば、場合によっては身に危険を及ぼしかねませんし、そこまでいかなくても、誰からも相手にされなくなるリスクが常につきまといます。メンツを常に意識しているところに華僑の駆け引きのうまさがあるのです。逆を言えば、華僑社会において、相手のメンツを潰すようなことをしなければ、何をしてもいい、ということになります。

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