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武田 健太郎(たけだ・けんたろう)

日経ビジネス記者

武田 健太郎

2008年東京大学教育学部卒業。CFA協会認定証券アナリスト、AFP(日本FP協会認定)。学生時代は運動会アメフト部に所属し2回留年する。日本経済新聞社に入社、生活情報部で「NIKKEIプラス1」を担当。その後は、証券部で主に金融マーケットや企業財務を取材。不動産や半導体業界も担当する。14年には大手商社のハノイ支店でインターン勤務を経験。16年3月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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 自宅近くの公園には懸垂台があります。たくましい30代男性を目指して、会社帰りに毎日10回程度の懸垂に励むのですが、横を通るサラリーマンや学生の視線が気になります。「なかなかやるな」と思われたい。小さな見栄を張るため、彼らが横切る瞬間だけ、勢い良く体を持ち上げ美しいフォームを演出します。もちろんすぐに疲れがたまり、ノルマの回数をこなせないことがあります。しかし面白いことに、次の日には必ず、前日に比べ深いフォームで懸垂ができる様になっているのです。格好つけるのも悪くない。そう思うようになりました。

企業研究

人口1500人の村でウナギに挑む地域密着企業

2018年8月4日(土)

山奥にある小学校跡地で、地元密着ベンチャーがウナギの養殖に乗り出した。林業で出た端材でいけすの水温を保ち、稚魚を放流し、資源と環境に配慮した養殖業を目指す。

(日経ビジネス2018年6月4日号より転載)

(写真=菅野 勝男)
グループの主力は木材加工事業
エーゼロをグループ会社に抱える、地元密着型企業である西粟倉・森の学校は間伐材などの加工事業を主に手がける
体育館育ちのウナギ
飼育期間が通常より長く、一尾ごとのサイズは大きい。かば焼きにすると、肉厚でもっちりとした食感となる(写真=菅野 勝男)

 ニホンウナギは漁獲量が減少、さらに稚魚も国内外で不漁に陥り、国際自然保護連合(IUCN)に絶滅危惧種と区分されている。そんな中、岡山県発の地元密着ベンチャー、エーゼロが持続可能な養殖を目指し、一歩を踏み出している。

 岡山市から自動車で2時間ほどの山間部にある西粟倉村。地域の95%が山林で覆われ、かつては林業で栄えた。この村で約20年前に廃校となった木造小学校がエーゼロの拠点だ。

 「稚魚を購入し、飼育して出荷する現状の養殖業は持続可能ではない。ウナギの減少問題に対して、水産事業者が対策に動くことはほとんどなかった」。丸眼鏡に顎ひげをたくわえた牧大介社長は静かに語る。

体育館で9000尾を飼育

DATA
エーゼロ
2015年設立
本社 岡山県英田郡西粟倉村大字影石 895
資本金 40万円
社長 牧 大介
売上高 2億8000万円
(2018年12月期)
従業員数 23人
事業内容 ウナギ養殖、地域での起業支援など
ウナギの価格は上昇が続く
●養殖ウナギの1kgあたり価格
出所:日本養鰻漁業協同組合連合会

 体育館には、大きないけすが並ぶ。体育館の床は通常の建物より耐久性が高く、水を満杯に入れたいけすでも配置可能。床下も広く、様々な配管を置くスペースも十分にある。

 この体育館ではウナギを合計9000尾育成する。稚魚からの飼育期間は1年半~2年。一般的な養殖業者が約半年で出荷するのに比べて3~4倍の期間だ。「稚魚が非常に貴重になる中、一匹一匹を大きくなるまで育てた方が水産資源保護につながる」(牧社長)との考えからだ。

 ウナギは小学校校舎内の調理場でさばき、かば焼きにし、真空パックに包装した状態で「森のうなぎ」ブランドとしてネットなどを通じて販売する。

 森の中のウナギ養殖業者として注目を集める同社だが、実態は木材加工から地元の起業支援、建築など幅広い事業を手掛ける地元密着型のベンチャー企業グループの一員だ。

 牧社長は京都大学大学院で森林生態学を専攻。その後、民間シンクタンクを経てコンサルタントとなり、2005年ごろから地域再生の助言をするため西粟倉村へ足を運び始めた。

 西粟倉村は人口が減り1500人ほどだが、豊かな自然にはビジネスチャンスがあると次第に考え始めた。

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