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田原 総一朗(たはら・そういちろう)

ジャーナリスト

田原 総一朗

1934年滋賀県生まれ。早大文学部卒業後、岩波映画製作所、テレビ東京を経て、フリーランスのジャーナリストとして独立。1987年から「朝まで生テレビ!」、2010年から「激論!クロスファイア」に出演中。新しいスタイルのテレビ・ジャーナリズムを作りあげたとして、1998年、ギャラクシー35周年記念賞(城戸賞)を受賞。また、オピニオン誌「オフレコ!」を責任編集。
2002年4月に母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生たちの指導にあたっている。

◇主な著書
暴走司会者』(中央公論新社) 2016
トランプ大統領で「戦後」は終わる 』(KADOKAWA) 2016
起業家のように考える。』(プレジデント社) 2016

◇関連リンク
Twitter:@namatahara

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

田原総一朗の政財界「ここだけの話」

米議会、民主党の切り札は「ロシアゲート」だけ

2018年11月16日(金)

中間選挙後も、トランプ氏の政策はあまり変わらないだろう(写真:AP/アフロ)

 11月6日、米国で上下両院の中間選挙が実施された。通常、中間選挙はそれほど大きな注目を集めることはないが、今回は米国内のみならず世界中が大きく注目する異例の選挙となった。

 なぜ、こんなに大騒ぎになったのか。理由の一つは、トランプ大統領が前代未聞の人物だからである。米国の政治家も、マスコミも、トランプ氏が何をするか見当がつかない。従来の大統領は、何を求め、何をするのか、だいたいつかむことができた。しかしトランプ氏は、周囲の予想を裏切るような言動を繰り返していて全くつかめない。

 だからこそ、こうしたトランプ氏を米国民がどう評価するのか。その点に世界中が興味を抱いたのである。

 もう一つは、共和党と民主党の勢力が拮抗していたこともある。選挙の1カ月ほど前までは「下院は民主党が勝利する」との見通しが強かった。中間選挙というのは、歴史的に見ると、現大統領が率いる政党は不利となる傾向があるからだ。ところが、選挙が近づくにつれ、トランプ氏の共和党がどんどん追い上げてきた。通常はあり得ないが、トランプ氏自身が各地をめぐり、精力的にアピールを続けていたのである。米国内のマスコミも、選挙の行方は見当がつかないと報じていた。

下院で民主党が勝利した3つの理由

 今回の中間選挙では、下院の全435議席と、上院の100議席のうち35議席が改選された。その結果、上院は共和党が多数となった。下院は結局、民主党が過半数を獲得し、米議会は「ねじれ」の構図となった。

 なぜ、こうなったのか。特に、追い上げの中でも民主党が下院で勝利した理由は、いくつかある。

 1つは、民主党議員の投票率が上がったことだ。2年前、民主党の多くは予備選挙でバーニー・サンダース議員に投票したが、サンダース氏は敗北。彼に投票した支持者たちは、大統領選挙では投票を棄権した。その結果、民主党のヒラリー氏はトランプ氏に敗北。当時の反省から、前回の大統領選で棄権した民主党議員の多くが投票に行ったのである。

 2つ目は、今回は女性の投票率が非常に高く、その多くが民主党に投票したことだ。なぜかといえば、トランプ氏は女性差別、女性蔑視ととられるような主張をしていたからだ。LGBTに対する差別も酷いものだった。

 日本でも、差別に対するバッシングは強い。例えば、少し前にLGBTを批判した自民党の女性議員が、ほとんど政治生命が失われそうなほどのバッシングを受けたことが記憶に新しい。「LGBTは生産性がない」という記事を寄稿した月刊誌「新潮45」は、実質的な廃刊に追い込まれた。

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私はずっとバランスシートを重視し、公私を厳しく区別することを経営の根幹にしている。

岡田 卓也 イオン名誉会長相談役