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西本 武司(にしもと・たけし)

EKIDEN News主宰

西本 武司

吉本興業、ほぼ日刊イトイ新聞を経て、コミュニティーFM「渋谷のラジオ」制作部長。“公園橋博士”の名前で駅伝をどこよりも細かく追っかけるWEBメディア「EKIDEN NEWS」を主宰するほか、「TOKYO FREE 10」「オトナのタイムトライアル」など新しいレースを企画する。ランニングを始めてはや9年。走ること、観ることと多角的にマラソンレースを楽しむ。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

箱根駅伝マニアックス

東京マラソン制覇狙う、箱根育ちの「厚底の男」

2018年2月24日(土)

 NIKEの厚底ランニングシューズが、いまだに話題です。

 NIKEの厚底シューズとは、今年の箱根ランナーたちがこぞって履いて好記録を連発した「NIKE ZOOM VAPORFLY 4%」と、その廉価版モデル(というか、そこまでシビアじゃないモデル)「NIKE ZOOM FLY」のこと。

 「NIKEの厚底のシューズいいの?」と、年明けからたくさんの人に聞かれました。ランナーならまだしも、走ったことのない人からもです。

 箱根ランナーたちも履いた「VAPORFLY 4%」は2万5920円。「ZOOM FLY」は1万6200円。比べてみると「ZOOM FLY」がお買い得に見えますが、サブ3(フルマラソンを3時間以内で走ること)を目指す市民ランナーのど定番、アシックス ターサージールが1万5120円であることを考えると、やっぱりお高い(価格はいずれもメーカーオンラインショップ)。

 しかも、高いほうの「VAPORFLY 4%」は、軽さを実現するために耐久性を犠牲にしたこともあって、フルマラソン2~3回分しかソールがもたないとまで言われているモデル。つまり、超コスパが悪いシューズなのです。

 加えて、そのシューズに見合ったフォームや脚力も求められることもあり、「あんまりオススメしないけどなあ」と答えてきたぼくでありました。もっと、他にもいいシューズはあるよと。

定説は200km、新説は2000km?

 ところが、とんでもないランナーが現れました。ロンドン五輪マラソン日本代表であった藤原新選手です。現在、ケニアで長期合宿中の彼がツイッターにあげた「VAPORFLY 4%」がこちらです。

ロンドンオリンピック、マラソン日本代表だった藤原新選手がケニアの悪路2000kmを走り続けた、NIKE「VAPORFLY 4%」!

 「バネは死してもクッションは死なず。VF4%の寿命は2000kmの新説。」

 よく見ると、かかとのソールは崩れ、赤土が埋まり、右のつま先は何度も何度も蹴り上げたためだろうか、削れを通り越して、ソールに穴が空いています。ここまで壮絶な「VAPORFLY 4%」は、NIKEの耐久性テストでも見られないことでしょう。

 「VAPORFLY 4%」の耐久性は先ほども説明したとおり、フルマラソン2~3回分。つまり200kmほどと言われるなか、藤原選手は毎日「VAPORFLY 4%」を履いてケニアの悪路を走り続け、ついに2000kmに到達したそうなのです(しかも、まだ履き続けているらしい)。

 もし、この記事をご覧の方の中でNIKEの偉い人がいたら、ぜひ、藤原選手に新しい「VAPORFLY 4%」を送ってあげてほしい。

 いや、別に藤原選手が靴に困っているというわけではないでしょうが、彼ほどに「VAPORFLY 4%」を知り尽くした選手はいないのかもしれません。

 ただ、ここまで履き続けてしまうほどに、「VAPORFLY 4%」というシューズはハマるとすごいらしいのだ。という話がしたいのです。

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