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ビルに骨壺で納めるか散骨か。お墓はどこに行く

特別鼎談「多死社会と葬送」第2回

2017年3月30日(木)

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かつてない多死社会を迎えている日本で、葬送はどう変わっていくのか。先月14日、東京・増上寺で行われたシンポジウムの第2回レポート。変わる葬送に関して語った前回に続き、今回はそれぞれの立場から、お墓について語った。
左から、名和清隆さん(淨念寺副住職、浄土宗総合研究所研究員、亜細亜大学・淑徳大学講師)、鵜飼秀徳(京都・正覚寺副住職、日経おとなのOFF副編集長)、養老孟司さん(東京大学名誉教授)、吉水岳彦さん(ひとさじの会事務局長、光照院副住職)。写真は大高和康。

骨が溶けないパリは、地下のカタコンベに累々と眠る骨がある

司会:養老先生は近著で『骸骨考』をお出しになりまして、その中で世界中のさまざまなお墓をめぐって紹介をしていますね。

養老:医学などの近代科学はヨーロッパが発祥地ですが、実際に行くと全く違うんですね。私はそれを『骸骨考』という本にしたのですが、身体の扱い方なんて、日本では考えられないようなことをする。装飾がすべて人骨で作られている、ローマの骸骨寺とか、ポルトガルで見た納骨堂も、お骨を納めるのではなく現物を置いて飾りにしていました。

 近代になりますと、基本的には個人主義ですから一人一人のお墓です。例えばウィーンの墓地なんか公共墓地になっていて、費用を払って何年契約という形で借りる。亡くなって契約年数が切れますと、新たに募集します。契約を続けることもできるし、遺族が誰もいなければ次の方に切り替える。そうでないとおそらく墓地だらけになっちゃいますので。

司会:契約制の年会費ということですか。日本ではどうでしょう。

鵜飼:お寺さんでさまざまだと思いますけれども、一般的に寺の収入の仕組みとして、年会費を払ってもらってお墓を維持しています。家が絶えて何年かたつと、お寺さんは処分できることになっているのですが、なかなか整理は難しいですね。

コメント2件コメント/レビュー

興味深く読ませて頂きましたが、2点、えっ?と思う部分がありました。

・檀家が東京に移る際に転出元の寺がクレームを付けるという話に昨今の寺の傲慢さを感じました。墓が無くなればすることは無くなるのに、そこから金だけを取り続けようという考えが信じられません。檀家からの布施や志納をサービスへの対価ではなく特権だと思っているからそういう振る舞いが出来るのでしょうね。このような意識を改めない限りは寺や仏教の衰退は避けられないと思います。

・カブトムシの火葬、いいじゃないですか。「カブトムシまで単独で火葬してたら火葬場が間に合わない」という話をするならまだわかりますが、大切にしていたペットをきちんと火葬で送りたいという気持ちのどこに否定される部分があるのでしょうか。面識もなく事情も知らない他人(しかも僧侶ですか?)が茶々を入れていいような話ではないと思います。
私の感覚ではカブトムシの火葬に疑問を唱えるなら針供養のほうがよっぽど変だと思うのですが…(2017/03/30 15:03)

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「ビルに骨壺で納めるか散骨か。お墓はどこに行く」の著者

鵜飼 秀徳

鵜飼 秀徳(うかい・ひでのり)

ジャーナリスト、浄土宗僧侶

1974年、京都市生まれ。新聞記者、日経ビジネス記者、日経おとなのOFF副編集長などを歴任後、2018年に独立。「宗教と社会」をテーマに取材を続ける。正覚寺副住職、浄土宗総合研究所嘱託研究員、東京農業大学非常勤講師。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

興味深く読ませて頂きましたが、2点、えっ?と思う部分がありました。

・檀家が東京に移る際に転出元の寺がクレームを付けるという話に昨今の寺の傲慢さを感じました。墓が無くなればすることは無くなるのに、そこから金だけを取り続けようという考えが信じられません。檀家からの布施や志納をサービスへの対価ではなく特権だと思っているからそういう振る舞いが出来るのでしょうね。このような意識を改めない限りは寺や仏教の衰退は避けられないと思います。

・カブトムシの火葬、いいじゃないですか。「カブトムシまで単独で火葬してたら火葬場が間に合わない」という話をするならまだわかりますが、大切にしていたペットをきちんと火葬で送りたいという気持ちのどこに否定される部分があるのでしょうか。面識もなく事情も知らない他人(しかも僧侶ですか?)が茶々を入れていいような話ではないと思います。
私の感覚ではカブトムシの火葬に疑問を唱えるなら針供養のほうがよっぽど変だと思うのですが…(2017/03/30 15:03)

土葬のように、蛆虫などに肉を食べられるのはぞっとしないけど、親の時にごく少量に減った遺骨まで壺にいれて何にも(植物の根にさえも)手をつけさせないぞというのを目の当たりにし、それもあまりにもけち臭い気がして、私は絶対散骨にしてほしいと思い、機会があるごとに言っています。

お墓がないとどこに手を合わせればいいのかというのを、ここ以外でもメディアで目にしますが、それって営業上の言葉では? 手を合わせたいような人は、大抵は日常的に自宅のお仏壇や遺影に手を合わせていると思います。もちろん、お墓参りに行けばお墓にも手を合わせるのですが、手を合わせるのも視線の先も墓石で、その下の骨壺ではなく、正直、自分でもちょっとおかしいかもといつも思ってしまいます。(2017/03/30 10:09)

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