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トランプ氏の素顔「本当は孤独に過ごしたい」

ピュリツァー賞受賞の米ジャーナリストが暴いた正体

2017年1月16日(月)

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 2017年1月20日、ドナルド・トランプ氏が米大統領に就任する。トランプ新政権のキーパーソンとなる人物たちの徹底解説から、トランプ氏の掲げる多様な政策の詳細分析、さらにはトランプ新大統領が日本や中国やアジア、欧州、ロシアとの関係をどのように変えようとしているのか。2人のピュリツァー賞受賞ジャーナリストによるトランプ氏の半生解明から、彼が愛した3人の女たち、5人の子供たちの素顔、語られなかった不思議な髪形の秘密まで──。日経ビジネスが、総力を挙げてトランプ新大統領を360度解剖した「トランプ解体新書」が発売されました。今回のインタビューは「トランプ解体新書」にも収録したものです。本書もぜひ手に取ってご覧ください。

 「トランプ本」が出版ラッシュとなっている。中でも注目すべきなのは、あるピュリツァー賞受賞ジャーナリストが手がけた書籍だ。米ワシントン・ポスト紙のシニアエディターであるマーク・フィッシャー氏は2016年、国内報道部門でピュリツァー賞を受賞、調査報道記者であるマイケル・クラニッシュ氏や総勢20人以上のワシントン・ポスト紙の取材班と、25時間以上におよぶトランプ氏へのインタビューを敢行し、著書『トランプ』を上梓した。フィッシャー氏が見たトランプ氏の実像とは。話を聞いた。

日本では2016年10月に発売された書籍『トランプ』(文藝春秋、税込み2268円)。トランプ氏自身は、この本について「ワシントン・ポスト紙が、奴らの不正確な記事を混ぜこんだ俺についての本を緊急出版した。買うな!退屈な本だ」とツイートした。
マーク・フィッシャー氏。ワシントン・ポスト紙のシニアエディター。30年以上同紙で活躍し、ベルリン支局長などを歴任。フィッシャー氏の執筆した記事は、2014年には公益部門、2016年には国内報道部門で、ピュリツァー賞を受賞

トランプ氏はビジネスの成功者だと自負していますが、経営者としての半生をどう評価していますか。

フィッシャー氏(以下、フィッシャー):トランプ氏はまるでジェットコースターのようなビジネス人生を送ってきました。最初のニューヨーク・マンハッタンのホテル開発では成功しましたが、アトランティックシティーのカジノリゾートホテル開発では大きな負債を抱え、6回もの破産を繰り返しました。

 彼がビジネスで注力したのは、イメージ作りやブランディングです。トランプ氏のパーソナルブランドを作り、人々を奮い立たせるような存在になれば、消費者は自分の売るものを買うと考えたわけです。

 もともとトランプ氏は、父・フレッド氏から大きな影響を受けています。フレッド氏は、ニューヨークのブルックリンやクイーンズで、アパートなどの不動産を開発して成功しました。けれどフレッド氏はあの時代では珍しく、離れ業によって人々を魅了した。例えば夏、観光客でごった返すビーチの上空にセスナを飛ばして、開発中の物件を宣伝しました。ビジネスではビッグに売らなければならない。トランプ氏は、父の背中からそんな哲学を学んだわけです。

 母のメアリー氏も彼に大きな影響を与えました。母はパーティーなどの社交の場では常に中心にいたがるような、華やかでパフォーマンス好きな女性でした。トランプ氏もパフォーマンス上手ですが、それは母親譲りだと彼自身も話しています。

 彼は、舞台のようなパフォーマーとしてのビジネス人格を生み出して人々を引きつけることで、物を売ることができると考えたのです。つまり父からは宣伝の重要性を、母からはパフォーマンスの重要性を学んだと言えます。

コメント3件コメント/レビュー

大変,興味深い記事です.トランプ氏は子供の頃から大統領を志したと聞いた記憶がありますが,それが本当ならば,彼はきっと偉大な大統領になるでしょう.もちろん挫折の可能性はありますが,少なくとも対中姿勢は誤っていないし,米国内の雇用創出というスローガンも正しい.少なくとも,ここまでは「All Talk, No Action」ではない,というかトランプ氏がツイートするだけで,変わった事例がある.(2017/01/16 10:39)

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「トランプ氏の素顔「本当は孤独に過ごしたい」」の著者

飯塚 真紀子

飯塚 真紀子(いいづか・まきこ)

在米ジャーナリスト

雑誌編集を経て、LAを拠点に、政治経済、社会、トレンドなどをテーマに様々な雑誌に寄稿。著書に『9・11の標的をつくった男』(講談社)、『そしてぼくは銃口を向けた』『銃弾の向こう側』(草思社)他がある。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

大変,興味深い記事です.トランプ氏は子供の頃から大統領を志したと聞いた記憶がありますが,それが本当ならば,彼はきっと偉大な大統領になるでしょう.もちろん挫折の可能性はありますが,少なくとも対中姿勢は誤っていないし,米国内の雇用創出というスローガンも正しい.少なくとも,ここまでは「All Talk, No Action」ではない,というかトランプ氏がツイートするだけで,変わった事例がある.(2017/01/16 10:39)

トランプ政権に登用された面々と言い、上院下院とも共和党が多数派を占めていることと言い、良識あるアメリカ人にとって、11月の大統領選の夜から悪夢が続いている。

一言でいえば、トランプはチンピラ。大統領の器ではなく、有能でもなく、言動は人格異常者のそれだ。

裕福な父親に百万ドルを借りて不動産業に手を染めたが、文中にある通り、6回は破産している。
今も下請け業者などから不払いや契約違反など、多くの訴訟を起されている。トランプユニバーシティの元学生たちに詐欺で訴えられたが、選挙中に弁償金を払うことで決着をつけた(トランプは裁判で勝つと言い張っていたが、裁判に出れば負けたのはほぼ確実)。

障害者である新聞記者の真似をして侮辱したり、偏見と脅しと嘘、女性蔑視・黒人蔑視、倫理観ゼロのクズだとアメリカ国民の半分は思っている。

いまだにタックスリターン(日本の確定申告)を公表しない。不動産王と言いつつ、ビジネスマンとしても二流で、エンパイアと言われるほど資産はないのが知られたくないのだ。過去の大統領はもちろん、知事や議員などみんなタックスリターンを公表する。監査を受けているからという、見え透いた嘘をついて逃げているのがトランプ。

アメリカ人の半分は、ロシアが持っていると言うビデオ(トランプをホテルで盗撮したものか)が公表されるのを待っている。そして、トランプが弾劾裁判にかけられる日を待っている。しかし、後任が超保守の副大統領、上下両院、これから最高裁判事も保守派になりそうで、トランプをどかしても悪夢は終わらない。(2017/01/16 10:18)

 よく分析してある。ということは、トランプ氏の次の戦略は、間接的アプローチということになる。つまりダイレクトに(有権者などへ)訴え、煽るのではなく、間接的な方法で政策支持者を作り、集めることになる。
 この間接的な方法とは、例えば口コミやマスコミのよいしょ記事とか、あるいは反対者の口をふさぐというやり方になろう。
 なにかといえば、ポピュリズムだ危険だとか言っている連中にはわからんだろうが。(2017/01/16 09:43)

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