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柳井正氏が読み解く『トヨタ物語』(後編)

「ユニクロはトヨタには負けません」

2018年2月19日(月)

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 「自分はまだまだ甘い」。新刊『トヨタ物語』のゲラを読んだファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏はそうつぶやいた。『トヨタ物語』著者の野地秩嘉氏がその真意を聞く。柳井氏が考える「強さの本質」「ユニクロが目指す、その先」とは。その後編。

■重版出来!『トヨタ物語
 トヨタはなぜ強いのか――その本質に迫る巨編ノンフィクション。日経ビジネス連載「トヨタ生産方式を作った男たち」に書下ろしの新章などを加えた圧巻の408ページ、ついに刊行。早くも3刷。日経BP社刊

前編から読む)

世界に進出して、ユニクロは変わりましたか。

柳井:僕は「グローバルワン 全員経営」と言っています。最初のうちはその地域の事情が分からずに、売れない色の商品を作ったり、大きなサイズばかりを作って、売れ残ってしまったこともありました。しかし、日本から派遣した店長たちがグローバル化とローカライズのバランスをうまく取って経営したために結果を出すことができました。グローバル化だけを押し通してもいけないし、かといって地域の事情だけを勘案してはいけない。うまくかみ合ったからこそ結果が出るんです。

 今、中国、韓国ではユニクロがナンバーワンショップになりました。地元の店よりも、ユニクロの店の方がはるかに多い。これをもっともっと進めていく。

 この本のなかにあったエピソードですが、トヨタのケンタッキー工場の従業員が進んでワシントンまで公聴会を見に行くでしょう。リコール問題で豊田章男社長が窮地に立っているのに我慢できずにワシントンまで行く…。

 アメリカの従業員がここまでやるなんてことは普通、ありえない。

 僕は豊田喜一郎さんという創業者が立派なんだと思いました。

 「人間は仕事をする上では平等だ」という意識を現場に植え付けていたんでしょう。世界で成功するには現場の平等を忘れてはいけない。

 僕らもトヨタと同じように現場の平等を強烈に意識しています。ですから、中国と韓国だけでなく、アメリカでも東南アジアでもヨーロッパでもナンバーワンになれるでしょう。

(写真:竹井俊晴)

コメント2件コメント/レビュー

>アマゾンの商品はどんどん進歩して、良くなっていくでしょう。しかし、あくまで彼らはGMSです。
>あらゆる商品を売る会社です。ライフウエアに特化している私たちの方が最終的には強い。
>強いから勝てる。それくらい、うちは今、いいものを作っていると自負しています。

この考え方は、正しいですが、正しくないと思います。まさにイノベーションのジレンマで、既存の違いの分かるハイカテゴリーな顧客には通用するロジックですが、一定の品質で満足するマスカテゴリーの顧客には通用しない。特に、ユニクロの顧客にはラグジュアリーを志向するハイカテゴリーの顧客層がいないので、ローエンドから攻められた際に上に行き場所がないと感じます。実際、私はユニクロに安心感というブランドを感じていますが、ヒートテック以外の品質、性能は私の要求品質をオーバーランしていると感じます。これは、柳井さんがそうじゃないと主張する問題ではなく、消費者のマスがそう感じるかどうかです。日々あれだけサービスの改良を進めているアマゾンが、その品質に到達しないと考える方が無理があると思います。(2018/02/19 10:01)

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野地 秩嘉

野地 秩嘉(のじ・つねよし)

ノンフィクション作家

1957年、東京生まれ。出版社勤務などを経てノンフィクション作家に。人物ルポ、ビジネス、食、芸術、海外文化など幅広い分野で執筆。『TOKYOオリンピック物語』でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

>アマゾンの商品はどんどん進歩して、良くなっていくでしょう。しかし、あくまで彼らはGMSです。
>あらゆる商品を売る会社です。ライフウエアに特化している私たちの方が最終的には強い。
>強いから勝てる。それくらい、うちは今、いいものを作っていると自負しています。

この考え方は、正しいですが、正しくないと思います。まさにイノベーションのジレンマで、既存の違いの分かるハイカテゴリーな顧客には通用するロジックですが、一定の品質で満足するマスカテゴリーの顧客には通用しない。特に、ユニクロの顧客にはラグジュアリーを志向するハイカテゴリーの顧客層がいないので、ローエンドから攻められた際に上に行き場所がないと感じます。実際、私はユニクロに安心感というブランドを感じていますが、ヒートテック以外の品質、性能は私の要求品質をオーバーランしていると感じます。これは、柳井さんがそうじゃないと主張する問題ではなく、消費者のマスがそう感じるかどうかです。日々あれだけサービスの改良を進めているアマゾンが、その品質に到達しないと考える方が無理があると思います。(2018/02/19 10:01)

リーダーの必要とする資質なんだけど、日本では育ちにくい資質のように思う。(2018/02/19 09:03)

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官