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これからのマネジメントに必須なAIリテラシー

産業技術総合研究所 上席イノベーションコーディネーターの杉村領一氏に聞く

  • 大久保 聡=日経BP総研

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2018年2月7日(水)

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 金融や不動産、医療や食品、自動車や電機といったあらゆる業種で、人工知能(AI)の活用が広まってきている。新聞やテレビ、Webで流れる日々のニュースでAIという言葉を聞かない日はない。AIに対して「人間の仕事を奪う」と危惧する声があるものの、事業を効率化させる利点は企業にとって大きな魅力であり、AI活用はこれからも広がり続けるのは想像に難くない。だが、AIに担わせる内容が高度かつ複雑になるに従い、AIが出した分析結果を信じてよいかどうかの判断が難しい場合が増えてくるとみられている。さらにはAIが導き出した結果の活用の巧拙によって、効果の差が大きくなるであろう。AIのもたらす価値、AIが出した結果を適切に判断するための知識などについて、産業技術総合研究所 上席イノベーションコーディネーターで、人工知能研究センターの連携推進チーム長を務める杉村領一氏に聞いた。

人工知能(AI)が実社会で使われる機会が増えてきました。ビジネスでのAI活用を判断する経営層やマネジャーは、AI活用を目的化せず、ツールとして使いこなせる力「AIリテラシー」が求められます。AIを使いこなすために、どのようなことを理解しておく必要がありますか。

杉村:AIを活用する上で、踏まえておきたい要素が大きく3つあります。それが、機械学習、知識・オントロジー、シミュレーションです。

人工知能研究センター説明資料より

 機械学習は昨今注目されている要素です。物体の動きや状態、温度や湿度といった環境などの実世界のアナログ情報をセンシングしてデジタル情報のデータに変換し、センシングしたモノを認識するときに使われます。機械学習を簡潔に定義すると、データ群の中に潜むパターンを機械的に見つけ出して、予測や分析に用いる手法の総称になります。

 知識・オントロジーは、認識したモノが「何を意味するか」を推論し、さらに推論に基づいて次にどのように行動するのかを計画するときに必要な要素です。人間が持っている知識やデータ処理のためのルールが書かれた辞書のようなものと考えてください。シミュレーションは、推論と行動計画、行動の実行といった一連の動きをコンピューター上で確認したり、再現したりする仕組みです。AIを事業で用いるときに、こうした3要素があることを理解しておくと、どんなデータが必要なのか、どのような分析や予測をしたいのか、予測を受けて何を実行するのか、といったAIを活用する一連のフローが見えるので、AIを使いこなす上で有利です。

AIが出した結果を適切に判断するための知識も重要という声があります。

杉村:AIを使う利点は、例えば大量のデータから相関関係を見つけられることです。そうした結果をビジネスに活用していくには、相関関係から因果関係を見いだしておくことが重要です。相関関係と因果関係の違いを理解することは欠かせませんが、社会では相関と因果はあいまいに語られることが多いので注意が必要です。

 例えば、事象Aと事象Bが連動して起こっていることが分かったとします。事象Aと事象Bのつながりが分からない状況では、事象Aと事象Bは相関関係にとどまります。相関関係ではたまたま何らかの関係があるように見えるだけで、実際は両者に何の関係もない場合も含まれます。一方、因果関係を見つけられれば、事象Aならば必ず事象Bが起こることが分かります。因果関係を見いだせれば、データ分析の結果をビジネスに活用しやすいでしょう。

コメント1件コメント/レビュー

AIを活用する上で、踏まえておきたい要素として、①機械学習、②知識・オントロジー、③シミュレーションを揚げられ、①は実世界のアナログ情報をセンシングしてデジタル情報に変換してモノを認識するのに使う、②は①で認識したモノが「何を意味するか」を推論するのに利用、③は推論と行動計画、行動の実行といった一連の動きをコンピューター上で確認するのに利用と説明されている。しかし、これでは「推論に基づいて次にどのように行動するのかを計画するときに必要な要素」を集めただけです。人工知能は推論の手段で、その推論に基づいて行動計画は建てられますが、行動を実際に実施するための意思は存在しません。現行は、その意思は人間しか持っていない訳です。人工知能が恐怖の存在とし語られるとき、あたかもその意思が存在しているかのように語られますが、行動を実施するための判断機構をきちんと作れば、決して恐怖の存在には成り得ないということを、記事説明を読んでいて思いました。(2018/02/07 11:00)

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AIを活用する上で、踏まえておきたい要素として、①機械学習、②知識・オントロジー、③シミュレーションを揚げられ、①は実世界のアナログ情報をセンシングしてデジタル情報に変換してモノを認識するのに使う、②は①で認識したモノが「何を意味するか」を推論するのに利用、③は推論と行動計画、行動の実行といった一連の動きをコンピューター上で確認するのに利用と説明されている。しかし、これでは「推論に基づいて次にどのように行動するのかを計画するときに必要な要素」を集めただけです。人工知能は推論の手段で、その推論に基づいて行動計画は建てられますが、行動を実際に実施するための意思は存在しません。現行は、その意思は人間しか持っていない訳です。人工知能が恐怖の存在とし語られるとき、あたかもその意思が存在しているかのように語られますが、行動を実施するための判断機構をきちんと作れば、決して恐怖の存在には成り得ないということを、記事説明を読んでいて思いました。(2018/02/07 11:00)

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