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「米が先制攻撃をためらえば日本に核が落ちる」

朝鮮半島有事のあるシナリオに“トランプ大統領”は「忍耐」を選んだ

2018年2月6日(火)

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北朝鮮が発射した新型ICBM「火星15号」(提供:KCNA/UPI/アフロ)

 日本の外交政策に関する政策提言を実施している外交政策センターが、朝鮮半島有事に関するシナリオを設定し、「ポリティコ・ミリタリー・ゲーム」を実施した。黄海に浮かぶ韓国の離島への砲撃を皮切りに、サイバー攻撃、ソウルへの砲撃と事態はエスカレートする。日本も事態の圏外にとどまることはできない。飛行場の管制に異常が発生。弾道ミサイルが領海に打ち込まれる。そして、ついに核搭載ミサイルが……。このゲームの意義と展開、それが示唆する日本の将来を同センターの川上高司理事長に聞いた。

(聞き手 森 永輔)

川上さんが主催する外交政策センターで「ポリティコ・ミリタリー・ゲーム」(以下、「ポリミリ」と略す)を実施したそうですね。これは、どういうものですか。

川上:政治や軍事の世界で現実に起こる可能性があるシナリオを想定し、それに対して政府や軍がどのようなレスポンスを取り得るのか、を政府OBや国際政治学者、メディアの外交・安全保障担当などの専門家が集まって議論するものです。米国の政府やシンクタンクで頻繁に行われています。

川上 高司(かわかみ・たかし)氏
拓殖大学教授
1955年熊本県生まれ。大阪大学博士(国際公共政策)。フレッチャースクール外交政策研究所研究員、世界平和研究所研究員、防衛庁防衛研究所主任研究官、北陸大学法学部教授、ランド研究所客員研究員などを経て現職。この間、ジョージタウン大学大学院留学。(写真:大槻純一)

 1月20日に実施したポリミリでは、米国が北朝鮮に対し先制攻撃をするかどうか、北朝鮮が日本を核兵器で攻撃した場合に周辺国はどのような対応を取るかを考えるためのシナリオを作り、約50人の専門家が集まって議論しました。シナリオはフェーズ1~3と順に進む3つを用意。

 専門家は日本、米国、中国、韓国のグループに分かれ、オペレーションルームから提示される各シナリオに対するレスポンスを議論しました。各グループの中でも役割を分担。例えば米国チームなら、大統領、主席補佐官、国務長官、国防長官といった具合。大統領役はトランプ大統領になったつもりでレスポンスを考える。

 その後、全グループが集まる全体会合で、各グループのレスポンスを発表し、議論を深めました。

北朝鮮が韓国の離島を砲撃

シナリオのフェーズ1はどのようなものですか。

川上:次のような展開です。この環境下で、①各国政府が達成すべき優先目標と②各国政府が取り得る軍事行動を考えてもらいました。

  • 平昌オリンピック・パラリンピックが終わった後、米韓軍が合同軍事演習「フォールイーグル」を開始。
  • これに反発した北朝鮮が4月4日、黄海上の離島ペンニョンド(韓国領)を砲撃。
  • 同島に駐屯していた韓国海兵隊第6旅団の隊員26人と島民7人が死亡。
  • 同時に、日本と韓国に対する大規模サイバー攻撃が発生。主要空港や病院が機能麻痺に陥った。
  • 翌4月5日、韓国軍は、北朝鮮の砲撃陣地をF-15K戦闘機と短距離弾道ミサイル玄武-2Bで攻撃し破壊した。

 北朝鮮から見れば、オリンピック期間中に高まった宥和ムードを米韓がぶち壊したようにみえます。日韓へのサイバー攻撃は、両国と米国との離間を図る策として設定しました。日韓が怒って米国に協力を要請しても、犯人が明確にならないので、米国は対応できないでしょうから。

コメント37件コメント/レビュー

 この内容を読んでいてどのようなメンツをそれぞれ各国の役割をやらせたのか想像がつく。
いまだオバマ体制をよしとする人々で構成させたのだろう。
 まず、離島にせよソウルによ韓国に対する通常攻撃のおける砲撃に対して、米国が通常攻撃による反撃を想定している時点で間違えている。
 米国はすでに通常攻撃に対して核攻撃で反撃するオプションを計画していることは過去のニュースで明らかである。
 過去の米国で延坪島砲撃事件に反応しなかったことに対して今回も同じように反応するだろうという前提でこのシミューレーションは組まれている。
 すでに北朝鮮のICBMの完成は近く、米国はそれこそ真珠湾攻撃のように北朝鮮が被害者が出る何らかの軍事攻撃を暴発させることを待っている状態である。

ゆえにすでにフェーズ1、項目2の段階でこのシミュレーションは間違っているのである。読むに値しない。(2018/02/07 08:47)

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「「米が先制攻撃をためらえば日本に核が落ちる」」の著者

森 永輔

森 永輔(もり・えいすけ)

日経ビジネス副編集長

早稲田大学を卒業し、日経BP社に入社。コンピュータ雑誌で記者を務める。2008年から米国に留学し安全保障を学ぶ。国際政策の修士。帰国後、日経ビジネス副編集長。外交と安全保障の分野をカバー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

 この内容を読んでいてどのようなメンツをそれぞれ各国の役割をやらせたのか想像がつく。
いまだオバマ体制をよしとする人々で構成させたのだろう。
 まず、離島にせよソウルによ韓国に対する通常攻撃のおける砲撃に対して、米国が通常攻撃による反撃を想定している時点で間違えている。
 米国はすでに通常攻撃に対して核攻撃で反撃するオプションを計画していることは過去のニュースで明らかである。
 過去の米国で延坪島砲撃事件に反応しなかったことに対して今回も同じように反応するだろうという前提でこのシミューレーションは組まれている。
 すでに北朝鮮のICBMの完成は近く、米国はそれこそ真珠湾攻撃のように北朝鮮が被害者が出る何らかの軍事攻撃を暴発させることを待っている状態である。

ゆえにすでにフェーズ1、項目2の段階でこのシミュレーションは間違っているのである。読むに値しない。(2018/02/07 08:47)

先月末、在韓米軍司令官ヴィンセント・ブルックスが極秘再来日、
国家安全保障局長や秋外務次官らと極秘会談したと言う。当然、在日米軍司令官や自衛隊最高幹部、横田の朝鮮国連軍司令部とも話し合ったろう。

会談内容は検討がつく。
迫った有事と、在韓米人と邦人の退避についてだ。
核攻撃は考えにくいが、自暴自棄の北朝鮮がソウルを道連れにする可能性が高い。
混乱の中、在ソウルの邦人や米国人は、自力で、恐らくは徒歩でキャンプ・ジョージや龍山吉、その他の首都南部基地へ退避するしかない。
そのあとはヘリなどで釜山沖の自衛艦へのピストン輸送となろう。しかし米軍のヘリだけでは数万を運べない。韓国軍を無視してでも、自衛隊のヘリ部隊を投入するしかないと思う。

そのあたりの詳細な計画を、日米で立案していよう。事態はそこまで来ている。
参謀ではなく司令官自らが、準非常事態に出向いてきている。
これは最終確認の為だろう。

いよいよ八日、キタは大規模なパレードを行う。
委員長だけを除去するには、最大のチャンスかもしれない。(2018/02/07 05:50)

 今の北朝鮮は核兵器の開発はある程度目的を達し、量産段階に入っているのであり、とにかく時間を稼ぎたいはずで、米韓が軍事演習したぐらいで韓国領を砲撃するなどあり得ないと思う。

 あり得ない想定に、無理な想定が重ねてあり、ほとんど参考にならない。

 それでも、
・事態収拾のため中国が北朝鮮に進駐したがる可能性がある
・核兵器がからむ戦争は1日~数日で決着がつく
・金正恩が生命の危険を感じ、核兵器の使用に踏み切った場合、真っ先に狙うのは在日米軍基地

 この三点は同意できる。(2018/02/07 01:39)

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官