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米中首脳会談、中国が大きな譲歩をした理由

破談となった時、米国は関税率引き上げられるのか?

2018年12月7日(金)

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米国と中国が12月1日、首脳会談を開いた。中国の事情に詳しい津上俊哉・津上工作室代表は「予想に反して合意にこぎつけた」とみる。中国側にも米国側にも、妥協を嫌う勢力が存在したからだ。中国が大きな譲歩をしたのはなぜか。

(聞き手 森 永輔)

習近平氏は大きなリスクを負って譲歩を選択した(写真:AP/アフロ)

今回の米中首脳会談について、津上さんはどこに注目されましたか。

津上:一つは、予想に反して米中が合意に達したことです。唐突との印象を持ちました。米中の対立は「新冷戦」と呼ばれ、10年単位で続くとの認識が広まっていました。10月4日にはマイク・ペンス副大統領がハドソン研究所で、中国を厳しく責める演説もしました。その雰囲気の中、合意に持っていったのは、非常に「トランプ流」でした。

津上俊哉(つがみ・としや)
津上工作室の代表。1980年、東京大学法学部を卒業し、通商産業省(当時)に入省。在中国日本大使館 経済部参事官、通商政策局北東アジア課長を経て退職。2012年から現職。(写真:加藤 康)

 第2は、第1と関連して、米国の事情です。いま政策決定にかかわる人々は押しなべて対中強硬姿勢を支持していますが、その後はどうするのかのコンセンサスがみられない。これが「米中首脳会談は合意に達しない」とみる見方が支配的だった理由の一つです。

 米政権内の勢力図を俯瞰すれば「冷戦派」「自由貿易派」「反貿易派」が勢力を競い合っている状況と整理できるでしょう。冷戦派は「中国が米国の覇権に挑戦することなど許さない」と考える人々。国防総省などがこれに当たります。自由貿易派は「貿易体制をゆがめる中国の行いをやめさせるべき」と主張するグループ。反貿易派は「米国から工場も雇用も奪ったグローバル化は誤りで、時計の針を戻すべき」とみる人々です。

 当面強硬姿勢で中国に臨むところまではどの勢力も賛同しますが、その後の考えは異なる。例えば、冷戦派と自由貿易派は同盟国と手を組んで中国に変化を促すべきだと考えますが、反貿易派は多額の対米貿易黒字を計上する日本は「同盟国であっても中国と同罪」とみるのです。

米国の世論も中国たたき支持に傾いているのでしょうか。

津上:最近訪日したピュー・リサーチのアナリストに私が聞いたところでは、米国民の対中感情に大きな変化は見られないようです。一定のバンド(幅)の中で改善したり、悪化したりしている。今は悪化のほうに触れているけど、このバンドを超えるものではない。中国に対する感情が、真珠湾攻撃直後の対日感情のように劇的に悪化していることはありません。

コメント9件コメント/レビュー

ドコモとか、ファーウェイ製品をどうすんだろ
5Gで組むとか有りえんコトしてるし(2018/12/09 01:14)

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「米中首脳会談、中国が大きな譲歩をした理由」の著者

森 永輔

森 永輔(もり・えいすけ)

日経ビジネス副編集長

早稲田大学を卒業し、日経BP社に入社。コンピュータ雑誌で記者を務める。2008年から米国に留学し安全保障を学ぶ。国際政策の修士。帰国後、日経ビジネス副編集長。外交と安全保障の分野をカバー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ドコモとか、ファーウェイ製品をどうすんだろ
5Gで組むとか有りえんコトしてるし(2018/12/09 01:14)

日本では経済戦争の休戦ととらえる識者が多いが、ファーウェイCFOの逮捕など、米国は手を緩める気はなかろう。自分たちの覇権を脅かす相手が弱みを見せれば、相手を無力化する好機だろう。
今は尻尾を巻いても、かならず近い将来に捲土重来を目指す。
米国は経済戦争の「戦力備蓄期」に、人権や著作権で攻勢をかけよう。今は春季攻勢に備えて「ねた刃」をと砥き立てている時期と見ている。
来年からは「人権・著作権・経済戦争」の様相を呈してくるはずだ。(2018/12/07 15:16)

そら将来の覇権争いがついに始まるのなら、旗色を鮮明にする必要があります
現実の中国流が世界標準になった世界って楽しいのでしょうか?
ディストピアにしか思えません(2018/12/07 15:02)

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